
【 本とおやつ 】さくらももこさんとプリン
寝室にある本棚にふと読み返したくなる本を並べているのですが、こちらもその一冊。
さくらももこさんの『さるのこしかけ』です。
燃え殻さんの『明けないで夜』を紹介したときにも書きましたが、読むというよりも聴いているように読める本が好きなんです。
🔗【本とおやつ】燃え殻さんとPAUL
https://ameblo.mom/miin1407/entry-12882636888.html?frm=theme
すぐそばに作者がいらっしゃるかのような語り口の本というのは眠れない夜のおともにさせていただくことも多くて、さくらももこさんのエッセイにはたびたび助けられてきました。
頭を空っぽにさせてくれる、少し沈んだ気分であっても、ネタバレがわかっていて何度読んでもくすりと笑ってしまう、そんな魅力があります。
『さるのこしかけ』の巻頭特集としてさくらももこさんがインドを旅行されたときのことがお写真つきで紹介されていて、文庫本でこのようなお楽しみがあるなんて初めて出会ったので嬉しい驚きでもありました。
そのお写真のキャプションを加えられているのですが、その短いキャプションですら面白くてさくらももこさんが天才と呼ばれる由縁に触れることができますし、そのお写真を見てからインド旅行についてのおはなしを読むと一層楽しく感じられます。
24の短編集になっていて、特に〝ぐうたらの極意〟という一編がたまらなく好きでたびたび読み返します。
竹中直人さん監督の『無能の人』という映画に寄稿されたもので、こんなに一生懸命にぐうたらするなんてもはやぐうたらではないのでは?と突っ込みたくなるのですが、そのひたむきな思考回路に思わず笑ってしまって、ちびまるこちゃんの世界観にも通ずるものがあって大好きなんです。
近しいかたが入院されたときにお見舞いに伺えるときにわたしは本を選ぶようにしていて、先日お友だちが入院されたときに差し入れた本でもあります。

一編読み終えたときにふっと肩の力が抜けたり、「え?そんなことまで赤裸々に公にしてくださるの?」というエピソードまで記されていたりと、読んでいる最中は夢中になって頭の中にあることが全て吹き飛んでしまうようなそんな気持ちにさせてくれる本で、ありがたく思うんです。
さくらももこさんは53歳でご逝去なさいましたが、さくらさんがおばあちゃまになられたときのエッセイも読んでみたかったなあと思ってしまいます。




