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【 本とおやつ 】宮部みゆきさんと桜クッキー

春になると読み返したくなる作品があります。
宮部みゆきさんの『この世の春』です。

上中下巻に分かれた3部作で個人的にはとても長いお話ですが、時代小説の世界観に引き込まれて読み応えがあります。
この世の春という題名を聞いて少し妖のようなお墓の下には…みたいな情景を一瞬想像しましたが、まさにそのようなお話で、うららかな春に桜がはらりというようなものではありません。

物思いに耽るという言葉が合うかは少し外れる気もしますが、のめり込んで読めるので私は何も考えたくないときや頭を空っぽにしたいときなどに避難所のような役割を求めて読むことがあるような作品のひとつです。

拝読したきっかけは友人から勧められて本をお借りしたことでした。
はじめて読んだときは登場人物が多いこともあっていまひとつ点と点がつながらないまま終わってしまいましたが、何度か読んでいるうちに登場人物の背景もよくわかるようになってきてより物語と親しくなれた気がします。
ホラーなのかミステリーなのかラブストーリーなのかジャンルが複数掛け合わせられたような展開で、登場人物の狂気めいたところも、人のあたたかさも両方が描かれていて人の生業とはというものを考えさせられます。
下巻に行くにつれて伏線が回収されていく鮮やかな部分と、謎が謎のままな部分(わたしの読解力が未熟なためかと思います)が両方あるのがまた面白いです。

これまであまり時代小説はご覧になっていないけれどミステリー好きというかたにもおすすめです。

    

【 了読 】

『 この世の春 』作者:宮部みゆき(新潮社出版)

  2017年8月31日 第一刷発行



【 読書のおとも 】

・桜のクッキー(Preference)

・苺の紅茶(LUPICIA)

いただきもののプレファレンスさんの焼き菓子が春らしくて素敵だったので、ルピシアのいちごの紅茶を合わせました。

桜の形のクッキーですが、お名前の『サブレフランボワーズ』という通り木苺の甘酸っぱさがしっかりと香るさくさくのクッキー☺︎


桜フレーバーは好き嫌いが分かれやすいなあという体感があるのですが、春ならではの桜形はどなたにも喜ばれるので贈り物にも選びやすくて良いなあと感じました。



中野区の新中野にお店があって2023年6月にオープンされたブーランジェリー&パティスリーだそうです。

ルピシアの苺の紅茶はドライいちごが潤沢に入っている香り豊かなもので、淹れているときから癒されますしお味も渋みが控えめで苺フレーバーとよく合うんです。


物語が重たいボリュームの本を読む時には、香りが軽やかだと気分が沈むことなく気分転換にもなるのでこういった相反した組み合わせで楽しむことが多いです☺︎