築95年の夫の実家。


リフォームを決めてからというもの

打ち合わせと並行して片付けを進めていました。


 




 ​違和感を感じた一言



残すもの、捨てるものを吟味している私に

ある人が言いました。


「全部捨てたらいいよ。

必要になったらまた買えばいいよ」


「・・・」



その時は何も言えませんでしたが

モヤモヤ…

翌日も思い出してモヤモヤ…。

なんか違和感。



その考えは一見合理的なようだけど

ホントにそうなのかな


捨てては買って、を繰り返していたら

きっと良いものは買わなくなるよね。


生活のモノが

100均ばかりになるんじゃない?


どんどん粗末なモノに

囲まれていくんじゃない?


もちろん、100均はいつもありがたく利用させてもらっています。


でも昭和のものは、丁寧に作られたしっかりした物も多いんです。



使わない物は捨てて、

必要になればまた買えばいい。


消費社会の中で、私たちは思い込まされてきたのかもしれません。


でもそれは、平成までの考え方。


令和の今は、もっと賢く、もっと豊かな生活を目指してもいいんじゃないですか?





 大切に長く使う



毎年、年末の餅つきで使う道具の中に

こんな木の箱があります。



これは丸めた餅を入れる餅箱です。

いくつかある中の一つで

先発ではない二軍メンバーながら、未だ現役です。




木も黒ずんで、何やら古そう。

ふたの裏を見ると薄くなった墨の字で


先祖の名前と

明治三十弐年七月 十の内二 

と書いてありました

最初は十個あったみたいです。



この箱を作った職人さん

120年後も使われているとは思っていなかったでしょうね。


でも、数年で捨てられるとも思っていなかったでしょう。



先祖が購入年月と番号を振っていたことを思うと、家の道具として大事に長く使って行こうと思っていたのが想像できます。




 「本物」に囲まれた暮らし



もともと私たち日本人は

自然とともに

環境に負荷をかけない暮らしをしてきたと思うんです。



この木の箱だって、壊れたら直しながら使い

どうにもならなくなったら薪にしたのではないでしょうか。



古民家は、木、土、石、紙、竹、藁などの自然素材でできていて、


家の中の物も、木、石、紙、竹、金属など。


着物や布団の布類も、綿、麻、絹、毛。


すべて天然素材です。




目を閉じて、昔の暮らしを想像してみました。



それは


現代の私たちが憧れる


自然の素材に囲まれた


「本物だけに囲まれた暮らし」



今となれば、とても贅沢な生活ですよね。


便利さと引き換えに手放してしまったけれど、でも、なぜかホッとする。


それはやはり、

私達の原点だからなのかもしれません。




最後までお読みいただき、ありがとうございます💕