その現状をどう打開するかについても放送されました。


過敏性腸症候群(突発的な下痢などの症状)の薬の開発は、


がんの吐き止めの薬の副作用として起こる便秘の作用を利用したとのことです。


すでにその薬は商品化されているので、成分はほとんど変えないことで、


莫大な時間と費用のかかる臨床試験を驚くべきスピードでクリアし、


商品化にたどり着いたそうです。



つまり、まさに温故知新。



既存の薬から新しい薬の開発するのであれば、


会社の経費の負担も少なく、患者数の少ない病気の薬も


研究対象になるのです。



出演されていた大学教授は、


新しい薬を開発することが、製薬会社の使命だから、


ブレイクスルーを大事にしないと新しい薬は…うんぬん言っていましたが、


私はこの温故知新の精神、素晴らしいと思いました。



もちろん、がんやアルツハイマーなどの難病にはこれまで通り、


研究開発されていくことを望みますし、言われなくともそうなると思います。


ただ、新薬が生まれず、特許の権利などもある難しい状況ならば、


経費のかからない開発から、患者数の少ない薬を売ることで、


少ない儲けでも重ねて、新薬開発の足しにするという考えはありだと思います。

(「儲け」という言葉自体はかなり不謹慎だと思いますが。。。)



こーゆー分野は難しいですね。


ただ…同じ開発者として、開発した薬の2万分の1しか商品にならないなんて、


やるせないですね。


不謹慎ですが私なら自分のモチベーションをどう高めていいかわかりません。


でもヒトの生命と向き合うということだけで、


すごく素晴らしいことだし、とても誇り高いお仕事だと思います。



これから、製薬業界の仕組みがどう変化していくか、


しっかりと見ていきたいと思いました。