【第1話・完全版】

仮面のママ友。我が家を壊した彼女の正体と、静かなる報復


私、沙織(32)。夫の拓也(34)と、幼稚園に通う4歳の娘の3人暮らし。

夫は地元の工務店に勤める実面目で優しい男。お給料は決して高くはないけれど、私たちはコツコツと貯金をし、いつか小さなマイホームを建てることを夢見て、穏やかに暮らしていた。


そんな私たちの日常に、彼女が紛れ込んできたのは数ヶ月前のこと。


同じ幼稚園に娘を通わせるママ友、玲奈さん(29)。

彼女は駅前にそびえ立つ高級タワーマンションの最上階に住み、外資系企業で働くエリートの旦那様を持つ、誰もが羨む「完璧なセレブママ」だった。


「沙織さんのお弁当、いつも手が込んでいて素敵ね。私なんて、主人が高級ケータリングばかり頼むから、たまにはそういう素朴なおかずが恋しくなっちゃう」


いつも上品な笑みを浮かべ、ハイブランドのバッグを揺らしながら話しかけてくる玲奈さん。

私は少し気後れしながらも、「完璧なセレブなのに、私みたいな普通の主婦にも優しくしてくれる素敵な人だな」と、本気でそう思っていた。


そう、彼女の「本当の顔」を知るまでは――。




見つけてしまった、1つの「裏アカウント」

ある夜、何気なくSNSを見ていた時のこと。

おすすめ欄に、見覚えのある「高級ブランドの限定バッグ」の写真が表示された。それは昼間、玲奈さんが嬉しそうに自慢していたものと全く同じだった。


アカウント名は『タワマン最上階の女王』。

嫌な予感を抱えながらそのタイムラインをスクロールした私は、血の気が引くのを感じた。


『今日も芋くさい引き立て役(笑)の一般庶民ママたちとお茶。あいつら、私がちょっと褒めるだけで極上の笑顔でペコペコしてきて本当にウケる。安いプライドで生きてて可哀想〜』


そこには、私の後ろ姿の写真と共に、私を「ドブネズミ」と嘲笑う言葉が並んでいた。

上品で優しかったママ友の正体は、裏で他人を徹底的に見下して快感を得ている、醜いモンスターだったのだ。


ショックで震える手でさらに読み進めると、そこには信じられない最新の投稿があった。


『次のターゲットは、あの地味主婦のところの低年収夫。ちょっと私から誘惑してあげたら、鼻の下伸ばしてホイホイついてきた。他人の幸せな家庭って、どうしてこうも簡単に壊れちゃうのかしら? 来週の火曜日、旦那が元カノと出張の隙に、二人きりのデートの約束取り合っちゃった。ついでに、あの怪しい投資話の鴨にでもしてあげようかな(笑)』


低年収夫……デートの約束……?

まさか、拓也のこと……!?




夫のスマホに並ぶ、甘い罠

私の脳裏に、ここ最近の拓也の不審な行動がフラッシュバックした。

やたらとスマホを気にするようになり、夜遅くの帰宅が増え、鏡の前で髪型を整える時間が増えていた。


私はその日の深夜、泥のように眠る拓也の枕元から、静かにスマホを抜き取った。

パスコードを入力し、メッセージアプリを開く。そこには、私の目を疑うようなやり取りが残されていた。


【玲奈:拓也さん、この前の相談に乗ってくれてありがとう。沙織さんには内緒だけど、拓也さんみたいに頼りになる男性が近くにいてくれて、私本当に心強いな……】


【拓也:いやいや、俺の方こそ玲奈さんと話してると、男としての自信が持てるっていうか。仕事の悩みも玲奈さんなら分かってくれるから嬉しいよ】


【玲奈:ふふ、嬉しい。じゃあ、次の火曜日の夜、いつものお店で待ってるね。特別に、主人の会社が扱ってる特別な投資話も教えてあげる。二人だけの秘密だよ?】


そこには、完全に玲奈さんの手のひらで転がされ、鼻の下を伸ばしている愚かな夫の姿があった。


不倫。そして、怪しい投資詐欺の勧誘。

私の大切な家庭を、娘の未来を、あの女は「おもちゃ」のように壊そうとしている。


「許さない……。絶対に、あなたたちを許さない」


暗闇の中、私の心の中で、何かが冷酷に弾けた。

怒りで泣き寝入りするなんて絶対にしない。あの傲慢な女王の仮面を剥ぎ取り、地獄の底へ叩き落としてやる。


私の、静かなる報復のチェス盤が動き出した――。




💬 管理人コラム

第1話を最後までお読みいただきありがとうございました!

信じていた完璧なママ友が、裏では自分を「ドブネズミ」と呼び、さらに夫まで騙し取ろうとしていたなんて……!最初からアクセル全開のドロドロ展開に、読んでいて血の気が引きました😱 拓也、お前本当にチョロすぎるぞ!怒


しかし、沙織さんはただ泣き寝入りするような女性ではありませんでした。静かに怒りを燃やす姿に、これからの大逆転劇の予感がしてゾクゾクします!


次回、【第2話・完全版】では、ついに「裏切りの火曜日」が到来。残業と嘘をついて密会へ向かう夫を、沙織が放った「プロの目」が追い詰めます。そして、我が家の口座から驚愕の金額が消え去る、さらなる絶望の展開へ……!


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