【PTAトラブル①】そのママの一言で、空気が凍りつきました

「PTAって、こんなに怖い場所だったんですね」

私はそれまで、PTAに対して特別な印象はありませんでした。

「少し面倒だけど、みんなで協力するもの」

そんな軽い気持ちでいました。

でも、

あの人に出会ってから、すべてが変わりました。

それは、春のことでした。

子どもが小学校に入学し、私はPTAの役員をすることになりました。

正直に言うと、やりたくて引き受けたわけではありません。

誰も手を挙げなかったので、仕方なく、という感じでした。

「すぐ終わるし大丈夫ですよ」

そう言われて、軽い気持ちで引き受けてしまったんです。

でも、そのときはまだ知りませんでした。

このPTAに、

“絶対に逆らってはいけない人”

がいることを。

初めての会議の日。

私は少し緊張しながら会議室に入りました。

すでに何人かのママたちが集まっていて、小さなグループができていました。

私は軽く会釈をして、端の席に座りました。

そのときでした。

ドアが開いて、一人の女性が入ってきました。

空気が変わったのを感じました。

それまでざわざわしていたのに、一瞬で静かになったんです。

その人はゆっくりと歩いてきて、一番前の席に座りました。

周りのママたちは、どこか気を遣っている様子でした。

私は隣の人に小さく聞きました。

「…あの方、どなたですか?」

するとその人は、少し声を落として言いました。

「ボスママです」

私は一瞬、意味が分かりませんでした。

「え?」

その人は続けました。

「このPTAの中心人物で…」

「逆らうと面倒なことになります」

私は苦笑いをしました。

そんな大げさな、と思ったんです。

でも、それはすぐに間違いだと分かりました。

会議が始まりました。

司会の人が、今年の活動内容を説明していきます。

そして、役割分担の話になりました。

「では、この担当を決めたいと思います」

誰も手を挙げませんでした。

そのときです。

ボスママが口を開きました。

「じゃあ」

「あなた、やってくれる?」

そう言って、

私の方を見たんです。

私は一瞬、言葉が出ませんでした。

「え…?」

なぜ私?

まだ何も分かっていないのに。

すると周りのママたちが、一斉にこちらを見ました。

そして誰も、何も言いません。

私は感じました。

ここで断ったら、まずい空気になる。

でも、簡単に引き受けていいのかも分からない。

迷っていると、ボスママがもう一度言いました。

「できるよね?」

その言い方は、

お願いではありませんでした。

ほとんど、命令のようでした。

私は小さく言いました。

「…はい」

その瞬間、ボスママは満足そうにうなずきました。

「じゃあ決まりね」

それで終わりでした。

他の人は、誰も何も言いませんでした。

私はそのとき、はっきり分かりました。

この場所には、

見えないルールがある

ということを。

そして私はまだ知りませんでした。

この“役割”が、

想像以上に大きな負担で、

そして、

逃げられないものになることを。


次回。

ボスママの指示はどんどんエスカレート。

グループLINEでの圧力、無理な仕事の押し付け。

そして私は、完全に追い詰められていきます。


■管理人より

PTAトラブルは非常に多い相談のひとつです。

特に多いのは

・役員の押し付け
・ボスママの存在
・グループ内の圧力

一度関わると、簡単には抜けられないケースもあります。


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