【遺産トラブル①】父が亡くなった日、家族の空気が変わりました

「家族だから大丈夫」

私はずっと、そう思っていました。

でも今思えば、それはただの思い込みだったのかもしれません。

父が亡くなったのは、去年の冬のことです。

突然のことでした。

心臓発作でした。

前の日まで普通に電話で話していたのに、翌朝、母から電話がありました。

「お父さんが倒れたの」

その言葉を聞いた瞬間、頭が真っ白になりました。

私は急いで病院に向かいました。

でも、間に合いませんでした。

父はそのまま帰らぬ人になりました。

あまりにも突然で、涙も出ませんでした。

ただ、現実が理解できませんでした。

葬儀は数日後に行われました。

親戚も集まり、静かな式でした。

父は昔から穏やかな人でした。

怒ることも少なく、家族のことを大事にする人でした。

私には兄と妹がいます。

三人きょうだいです。

兄は長男で、昔から少し気の強い性格でした。

妹は末っ子で、自由なタイプです。

でも私たちは、仲の悪い兄妹ではありませんでした。

少なくとも、私はそう思っていました。

葬儀が終わったあと、実家に集まりました。

母と、兄と、妹と、そして私。

久しぶりに家族がそろいました。

リビングには父の写真が飾られていました。

母は静かに言いました。

「お父さんがいなくなっちゃったね」

その言葉を聞いた瞬間、私は初めて涙が出ました。

でもそのあと、兄が言った一言で、空気が変わりました。

兄は少し考えたあと、こう言ったんです。

「そういえばさ」

「遺産のこと、どうする?」

私は一瞬、何を言われたのか分かりませんでした。

妹も驚いた顔をしていました。

まだ葬儀が終わったばかりです。

父が亡くなって、まだ数日しか経っていません。

それなのに、もう遺産の話?

私は正直、ショックでした。

でも兄は真面目な顔で続けました。

「ちゃんと決めとかないと揉めるから」

その言葉に、母の顔が曇りました。

父は特別な資産家ではありません。

でも、

・実家の土地
・家
・少しの貯金

それくらいはありました。

兄は言いました。

「俺は長男だし」

「家は俺が継ぐ形でいいよな?」

私は言葉が出ませんでした。

妹も黙ったままでした。

母も困った顔をしていました。

そのとき、妹がぽつりと言いました。

「それって…」

「もう決まってる話なの?」

兄は少し不機嫌そうに言いました。

「普通そうだろ」

「長男なんだから」

私はその瞬間、胸がざわつきました。

今まで、こんな雰囲気になったことはありませんでした。

父が亡くなったばかりなのに、家族の空気がどこかギスギスしていました。

私は思いました。

もしかして、

遺産って、

こんな風に家族を変えてしまうものなの?

そのときはまだ、知りませんでした。

この話し合いが、

家族の関係を完全に壊すことになるなんて。


次回。

父の通帳を確認したとき、兄の態度が大きく変わりました。

そして、妹が突然言った言葉で、家族会議は完全に修羅場になります。

続きます。


■管理人より

遺産トラブルは、実はとても多い問題です。

今まで仲の良かった家族でも、相続の話になると関係が変わってしまうことがあります。

特に多いのは

・長男が家を主張する
・遺産の分け方
・親の介護を巡る不満

皆さんはどう思いましたか?


■体験談・相談募集

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・遺産トラブル
・家族との不和
・義母トラブル
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