さて、昨日の続きです

皆様は、>昨日の話を読んで、どう思われたでしょうか?
傷のない男の子はわがままな甘えっ子に見えなかったでしょうか?
おじいさんの言う「男だろう?」に同意しませんでしたか?


少なくともそこまで読んだ時点では


もしそうだとしても骨が折れているとわかると、一転同情的な気持ちになりましたよね?
そんな患者さんを長く一般の待合室に放っておく病院に対して非難がましい気持ちになったかもしれません。もっと早く見てあげれば良いのに、と。



もし、男の子がおじいさんの言葉にうなずいて泣きやめば、「偉いぞ」と褒めてもらえるかもしれません。
しかし、男の子は一生、男は辛くても痛くてもないてはいけない、と信じて生きていくことになります。
きっとおじいさんは、おじいさんの周りの人から、男は泣かない、と教わってきたのでしょう。


お母さんの肩身の狭さも良くわかります。泣きわめくような男の子を育ててしまった母親です。そう思うから、我が子の口を塞ぐのです。男の子はお母さんからも自分の痛みを否定されたと感じていたかもしれません。お母さんは自分の痛みより、世間体の味方です。


ここは、病院なのに
痛いから、辛いから来ているに決まっているのに
それでも傷が見えなければ人々の気配は同情的には動かないのです



もちろん、常に感情をむき出しにすることが良いことではありません。
でも、日常生活の中ではさらに病院の中と違って、人に「傷」がある前提では誰も接してくれません。



するとやがて、傷はその傷を持っている人自身にとっても傷として認識されなくなります。
そうやって、傷ついた心の一部分は澱の様に奥底に沈んで溜まって行くのです。



心の悲しみに身体が蝕まれた時、認識されないままに暗い奥底に沈んでしまっている澱にまでたどり着くのは大変な作業になります。
例え、自分は「怒り」「悲しみ」と言った感情を表に出すのが苦手なのだ、という認識を持つところまで至ったとしても、
「表現しないことが当たり前」になっている『感情』を解放するのは非常に時間がかかります。


例えば
怒り→悪→存在しないはずのもの
という図式から、
怒りの感情を持つ自分を認識するまでが一つ
怒りの感情を持つ自分を否定しないことまでが、また一つ
なぜ怒りの感情を持つのかを探るのが、また一つ
怒りの対象を否定しないことが、また一つ

ステップは数限りなくあります


ですから、気づいた時点で、まずは「否定せずに聞いてくれる人」に話すことで感情を表現することが非常に重要だと考えています。
相手は精神科医でなくても構いません。友達でも、家族でも、可能であれば学校の先生でも。



表現して、表現しているその声を自分の耳で聞くことも重要です。
心の中で、自分を裁きながら堂々巡りの想いを繰り返すのではなく



肉体は自分一人でも鍛えられますが、心や感情は人との触れ合いの中で育まれない限り、絶対に一人では鍛えられないから



自分と向き合う、というのは結局、自分が抱く感情を話して、味わって、認めて、認められて、決して裁くのではなく。
それが自分の感情を味わうということだと思います。
それができて始めて表面に出ている病気や不調や、問題視される行動の原因を変えることが出来る。
原因となる考え方を変えてこそ、表面の問題に影響を与えることができる



IQが高かろうが
地位が高かろうが
収入が高かろうが
年齢が高かろうが


気づいている方は意外に少ないけれど、きっと自分と向き合い、自分の本当の感じ方を味わうことは多くの人にとって必要なステップなのではないかと感じます。

ついに2人に1人が癌、とまで言われるようになった日本では特に。



ベル症状も問題も自分で見ないようにしている自分の性質を実現してくれています。
無意識を意識化する





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