前回の「なんで皆セックスしないんだろうね」でみうらじゅん氏、リリー・スランキー氏が語っていたのは


「セックスしていれば、絶対平和なのに」ということでした






本日は、「セックスレスそのものが不健康」とおっしゃる幕内秀夫さんの著書「夜中にチョコレートを食べる女性たち」から興味深い内容をご紹介したいと思います


幕内秀夫さんといえば「粗食のすすめ」や抱腹絶倒の「変な給食」の著者で、帯津三敬病院をはじめとする医療機関で食事指導にもあたっていらっしゃる方です


 帯津先生はホリスティック医学協会の会長ですから、以前に「粗食のすすめ」を読んで衝撃を受けたのちに、幕内さんが帯津三敬病院の食事指導に当たっていると知った時には非常に腑に落ちる思いがしたものです




「夜中にチョコレートを食べる女性たち」は、アロマ&フィットネス ゆかぴゅあさんもすすめていらっしゃる本。前から気になりつつもこのお正月休みにようやく読むことができました






早速抜粋を






私はこれまでも若い女性の食生活の問題を取り上げ、さまざまに警鐘を鳴らしてきた。それは、これからも続けていくことになるだろう(中略) だが、なぜそのような状態になってしまったのか。その「背景」については、これまで深く考えることもなかったし、述べてこなかった。

 しかし日々、若い女性の患者さんと接してくる中で、彼女たちの普段の働き方や暮らし方、またプライベートな問題に間近に触れるにつれ、現代女性の歪んだ食生活の問題を考えるためには、性の問題を抜きにすることはできないのではないか、と考えるようになった。


 ここでいう「性」というのは初潮、月経、セックス、妊娠、出産、授乳、育児を含む広い意味での「性」の問題である。


 人間の最大の欲求は「食欲」と「性欲」である。これに睡眠欲を加えて「三大欲求」と呼ばれている。これがなかったら、私たちは生物として生存していられない。


 ある意味、食と性の問題は、車の両輪のような関係にあるということもできるかもしれない。睡眠欲を中心に、天秤のようにバランスをとりあっているのが食欲と性欲だ。とするならば、現代女性の歪んだ食生活の背後には、天秤のもう一方の歪みもあるはずだ。現代の食欲の肥大化の背景には、性の貧困が隠されているということだ。


 




現代女性の乳がん、子宮がん、月経不順、不妊などの婦人科系の疾患の増加と低年齢化を食生活の切り口から観察し続けてきた幕内さんは、数年来、食の欧米化と低栄養高カロリーの食生活が大きな原因であると主張してきました。これには恐らく、異論のある方は少ないのではないかと思います






今回は、テレビをつければグルメ番組、デパ地下は各国料理のオンパレード、雑誌のマスト特集は売れ筋スイーツという日本の現状を、「食欲の肥大化」としてとらえ、食欲が肥大化する背景には三大欲求の両輪である性の貧困があるのではないか、という主張をされているのです






イギリスのコンドーム会社が26か国、2万6千人を対象行った調査によると「週1回以上性生活がある」と答えた人の割合は、34%と日本がダントツの最下位。


日本大学人口研究所とWHOが共同で全国の25歳から59歳の男女9000人を対象に調査を実施した結果、1年間にわたり性交渉がない夫婦が50代では37.3%、40代で20.6%、30代で14.4%、20代で7.3%


  同居年数5年以内の20代でも「週に1回以上」ある夫婦は42.2%と半分以下だった








あるホメオパスの先生が書いた本に「幸せの足りない人はチョコレートを食べましょう」というような記述がありました。まさに、幕内先生の本のタイトルにもなっている、チョコレートで快楽を得ている女性たちです


 セックスレスの原因は一概には言えないものですが、やはり知り合いの40代から60代の外国人カップルと日本人カップルを比べると、お互いに対する関心度は日本人カップルの方が圧倒的に低いように感じます


 かねてから50代以上の患者さんのほとんどが「夫と同じお墓に入りたくない」とおっしゃるのが気になっていました。


この本では、幕内さんの観察から推測した食欲の肥大化 イコール 婦人科系の疾患の増加という図式を元にその原因を「性の貧困化」と結論付けているわけですが、私も、以前にみんなの性教育でも書いたように、セックスレスそのものが婦人科系疾患だけではなく、男女を問わず精神科系疾患をも増やす一因になっているのではないかと考えています。


他者に触れられることで安らぎと安定のホルモン セロトニンが増えることは既に実証されています。闇雲に性交渉だけを肯定するつもりはありませんので、先にみんなの性教育で性交渉そのものについては考えてきました。


私の見る限り、抗うつ剤を処方された経験のある患者さんを初めとして、たくさんの方々が「不安感」や「不安定感」を持っています。
誰かに全面的に肯定されたり、愛おしいと思われていることを感じたり、「大丈夫」なのだと感じさせてもらうことによって自信を得て、始めて自分自身を肯定し受け入れることができます。日本が病気や自殺大国なのは、世界的にみて経済的には豊かでも幸福感が感じにくいせいだと感じます。


女性に限らず、男女とも、そして年齢を問わず、自分自身を肯定し受け入れることができてこそ幸福感を感じることができるのだとすれば、もはや子供のように無条件に大人から保護され、愛される存在ではなくなったオトナたちにとって、セックスレスは想像以上に深刻な問題に思えてなりません。






夜中にチョコレートを食べる女性たち/幕内 秀夫



¥1,470
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みんなの性教育


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