人間の脳というのは本当に不思議です
香りや、音楽によって、ふいに遠い過去の記憶が呼び戻されてきたりします
自分が覚えていたことすら忘れていた言葉の連なり
いつかの旅で見た、鮮明な空の青さと揺れる草
このところ、高校生くらいの時に覚えたと思われる
本の一説や、詩が、不意に、本当に唐突ともいえるタイミングで立ち現れてきます
私の耳は貝の殻
海の響きをなつかしむ
これはジャン・コクトーですね
恋が怒ると九寸五分が紫色に閃るというのです
これは夏目漱石
困ったのが、これ
ただいまの
永遠にこそあらね
ときとして
まさりてあるか
絶えてなきには
原文も覚えていました
Now
if not forever
but sometimes
better than ever
誰の何だか見当もつかない
しかし、しばらく探したら、みつかりました
R.D.レインの「結ぼれ」の中にありました
ちなみに続きはこんな風
愛は似る 降りくる雪の 地に落ちて
落つればただに 消えもてゆくに
さなりとは 語りたまふな たばかりて
愛はとこしえへ 飛びゆくは時
「結ぼれ」の意味も見つけました
結ばれではなく、結ぼれ
結ばれて解けない
気が晴れず憂鬱である
という意味だそうです
どこにこんな断片が潜んでいたのでしょう
年をとっても
使えば使うほど機能が向上していくという脳
これで又ひとつ
私の脳の中でも
シナプスが構築されたかな?
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