先日、予約の電話で「仕事であれやこれや、とっちらかっている上に信号無視の神にまで取り憑かれているんです。この前一度、キップきられました。先生、バリア張って下さい」


それは信号無視の神ではなくて、「今ココ鳥」の不在です

ハクスリーの小説


Brave New Worldには




Here and Nowと鳴く鳥が出てきます




車の運転は慣れると、多分小脳しか使わなくなってしまうのではないかと思います。


小脳は協調運動などを司っており、自転車の乗り方を一度覚えると忘れないのは、この小脳の働きによるものです


心配事があると、運転中にも、ついそのことを考えてしまって、事故直前ではっとする


心配事がある上に、違反キップを切られたりすると益々ツキがないと感じてしまい、負のスパイラルへまっしぐらです


足に力が入らず、崩れ落ちそうになる

胸が詰まったように重苦しかったり、上半身が寒々と感じられたりする

呼吸ができないような気がしてくる


ところが、陥ってしまったパニックから抜け出すための簡単なテクニックがあります


まず今していることに集中して、重なり合っている事柄をしっかり分ける

「運転しているときは信号や標識に集中して、心配事は別の時に考えて下さい」


当たり前のことなのですが、地に足がついていない状態では、そんな事すら思い付けなくなるのです


科学がどれだけ進歩しても私たちが何かをなし、生きることができるのは現在だけ


どれだけ過去を悔やんでも、未来を憂いても、私たちが生きよ、と与えられている時間は今しかありません。これがテクニック①HERE And NOW、つまり、今ココを生きる


そして、その今、見えているもの、あると思っているものさえ、永遠には続きません。これがテクニック②色即是空ですね。


深海にはまったように感じられる時には、出口の存在すら信じられなくなります


でも、明けない夜はない


パニックに陥りやすい方、あがり易い方は普段からお題目のように、この二つを意識して生活してみてください。



存在するもの、生成しつつあるものがいかにすみやかに過ぎ去り、姿を消していくかについてしばしば瞑想するがよい。なぜならすべての存在は絶え間なく流れる河のようであって、その活動は間断なく変わり、その形相因も千変万化し、常なるものはほとんどない。我々のすぐそばには過去の無限と未来の深淵とが口をあけており、その中にすべてのものが消え去っていく。このようなものの中にあって、得意になったり、気を散らしたり、また長い間ひどく苦しめられている者のように苦情をいったりする人間はどうして愚か者でないであろうか

(マルクス・アウレーリウス)



今を生き、同時に色即是空を想う


一つずつかたずけて、今の状態は永遠に続くものではないことを思い出す


大切なのは、普段から意識することです


消防士さんだって、有事に身体がすくまないように普段から訓練しているのです


小脳の働きで身体が反応するように、このテクニックをインプットしてしまいましょう


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