=第9話「マンチカンの真実」=
「君、足短いねぇ」
短足猫のティオパパに、飼い主ですら思います。
ほんとに短い。
マンチカンという種はアメリカで見つかった短足な猫を元として、品種として固定されたものだそうです。ところが、マンチカンの中には「足長マンチカン」というのもいる事実は案外知られていない。
僕がそれを知ったのは、はじめてティオパパに会いに行ったブリーダーさんのお店でした。
マンチカンという猫は短足同士を掛け合わせたら、死産や奇形のリスクが高いから禁じられていること。短足と足長を掛け合わせたら、3分の2くらいや確率で足長が産まれること。足長は見た目普通の猫だから、短足の三分の一の金額で市場に出ていること。悪徳業者は、コストと見合わない金額から、足長を処分することもあること。
短足のティオパパを迎え入れるために行ったブリーダーさんで聞いた事実は、僕の心に引っかかり続けていました。
そして、ティオパパから一年後、我が家に足長マンチカンがやってくるのでした。
ママ猫となる、メルちゃんです。
マンチカンのティオパパの遺伝子を残してあげたいという気持ち、そして、足長マンチカンという存在を伝える役目として、メルママを迎え入れました。
猫嫌いだった僕が、保護猫を受け入れたり
ブリーダーさんのところまで行ってマンチカンを迎え入れたり
そして、猫のことをもっと世の中の人たちに知ってほしいと、足長マンチカンも我が家へ。
ぐれおじさんに出会わなければ起こりえないことばかり。
ぐれおじさん、ありがとう。
そして、メルママにはぐれおじさんの偉大な母性が受け継がれることになるのですが。
第9話 完




