で、
『”人生はアート”・・・?
英語?フランス語??』
と思って
『art of life』
とか検索してみて、出てきたのが
『l' art de vivre(アール・ドゥ・ヴィーヴル)』
という言葉。
由紀ちゃん(もう『ちゃん』呼びに戻っている)に
それを伝えてみたら、
もちろんそのキーワードをご存知で。
しかも、こんな団体まである。
ああそうでしたか〜私が知らなかっただけね〜♪
しかも、前回の一時帰国で買って、
大切に実家にとってあった
『リシェス(Richesse)』2017年夏号にも、なんと!
アール・ドゥ・ヴィーヴル特集が!!
(昨日たまたま開いてみて驚愕)
↓
【美しく、豊かに生きるための指標“アール・ド・ヴィーヴル”とラグジュアリー】
うわ・・・マジですか、マジでしたか。
その、リシェス2017年夏号の特集記事では、
すごく丁寧に
『アール・ドゥ・ヴィーヴルとはなにか』
について書かれていてね。
まず、井伊あかりさんによるコラムによると、
フランスの人に
『アール・ドゥ・ヴィーヴル』
について尋ねると、必ず
『私にとってのアール・ドゥ・ヴィーヴルは』
っていう枕詞が付くのだそう。
つまり、現代のフランスにおいては、
それは極めて個人的な、パーソナルなものとして
受け止められている、っていうことらしい。
しかも、その『アール・ドゥ・ヴィーヴル』というものを
客観的に定義することはとても難しいという事実、
そしてそれだけ豊かで自由な解釈が楽しめるという
ことが現れてるってことだと。
つまりね。
フランスは『個人主義』とよく言われるんだけど、
『私』
というものが強く求められる、
その裏側には、
『自分と徹底的に向き合って、
自分という一つの個性を
自分なりのセンスとスタンス、哲学で
自由にクリエイティブに楽しく
築きあげていく』
という、自分の人生全てを舞台にした
ある種ストイックで終わりのない
知的かつ芸術的な楽しさがあって、
それを楽しみ味わっているからこそ
『あなたにとってのアール・ドゥ・ヴィーヴルは?』
と、その人なりの定義や、
楽しみ方、あり方を聞く楽しみもある、
っていうことなのかなと思った。
井伊さんも指摘してる。
『だからライフスタイルの根底には、
成熟という概念が横たわる。』
(『リシェス2017年夏号P.218より引用)
そしてね。
『フランス人にとっての生活であり伝統である
アール・ドゥ・ヴィーヴルの継承を通じ、
独自の文化活動を展開する
コルベール委員会』
というのが存在するらしく、
そのチェアマンは、
エルメス・インターナショナルの
エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデントの
ギョーム・ドゥ・セーヌ氏。
コルベール委員会ジャパンのチェアマンは、
在日40年!
シャネル代表取締役社長の
リシャール・コラス氏が
つとめていらっしゃるらしいよ・・・!
この『コルベール委員会』っていうのは、
1954年、当時ゲランの社長を務めていた
ジャン=ジャック・ゲラン氏の提唱で
発足したんですって。
(『コルベール』という名前は
ルイ14世統治時代に財政総監だった
ジャン=バティスト・コルベールが由来だそう。
コルベール・・・世界史で習ったような・・・気が・・・)
コルベールの時代には、ベルサイユ宮殿を中心とする
文化的大パトロンによるニーズのおかげで、
あらゆる工芸品において職人たちがしのぎを削り、
素晴らしい職人技の数々が生み出されていたんですって。
(ほほう)
それらを商品として世界に向けて
発信すべき!と考えたのが、
コルベール総監だったとのこと。
運河の整備や、東洋語学校を設立して、
なんと300年前のフランスで
日本語を学ぶことさえできたんですって!
(すごいね!)
発足当時のメンバーは
15のメゾンだったものが、
現在は81のラグジュアリーブランドに加えて
パリ・オペラ座やルーブル美術館といった
文化機関もメンバーに名を連ねているとのこと。
古くからあるメゾンだけじゃなくて、
次々誕生する新ブランドもメンバーに加わって、
委員会に活気を与えてくれているらしい!
(いいね!!)
日本でのコルベール委員会の
最初の活動は、1964年1月という
記録があるそう。
発足60年を迎えた2014年の会議では
『過去を振り返るだけでなく、
未来について考えていこう』
ということが話しあわれ、
これから先の60年、
どのようなクリエイティビティの発展があるのか、
ラグジュアリーの世界はどうなっているのか、
それを考察する場として
『2074年、夢の世界プロジェクト』
というのがスタートしたとのこと。
なんとその一環で、
東京芸術大学と共同コンペティションを
日本でのオリジナル企画として
開催したそうなんです!
知らなかったなあ!
常に世界を見据え、未来を見据えて
変化し発信し続けているんだねー。
で。
私にとっての、
アール・ドゥ・ヴィーヴルとは?
うん。
そういう視点、今まで無かったから、
これからコツコツ、
作り上げていこうと思います。
でもね。
今からさかのぼること約25年前。
所属していた某劇団で、
めちゃくちゃ可愛くて素敵な
年下の女性がいたの。
今思えば、彼女は、
ゆきちゃんに、すごく似ていたな。
俳優もしていたのだけど、
彼女が舞台に立つと、
アンケートは、もう、どれもこれも、
彼女のことしか書かれてなかった。
その彼女がね。
まさに、アール・ドゥ・ヴィーヴルを
天然で実践していたように、思う。
『最近感動したのってなに?』
とか、ふっと聞いてみると、
彼女は、一瞬考えてから、
『銀座のイブサンローランで見た
ハイヒールのサンダル。
完璧なフォルムだった。』
とか、スパッときっぱり返事が来る。
そんな、22歳の女性だった。
彼女は、ライフスタイルが
とても規則正しくて美しくて、
そして自分の選択の基準が
ものすごくはっきりきっぱりしていた。
なぜそれを選択するのか、
という軸が、はっきりしていた。
例えば、毎朝4時30分に起きて
シャワーを浴びるのはなぜか、
とかね。
そして、人生を、人任せには
していなかった。
もちろん、そんな彼女でも、
何もかも思い通りというわけではない。
それでも、納得のいかないことには、
泣きながらでも、
きちんと自分の言葉で
正直に誠実に交渉していた。
自分の体と心、
周りの愛する人たち、
なにより自分自身の人生を、
とても丁寧に大切に慈しんでいた。
憧れだったなあー。
彼女は、確実に、
自立し成熟した、大人の女性だった。
誰に流されることなく、
自分のスタイルやセンスを愛し、
自分の人生を自由に創造していた。
そして、私は・・・。
ただ憧れるだけで、
そのエッセンスを活かそう、
自分に取り入れよう、っていう
発想がなかったな・・・。
25年経って、やっと気がついた。
その考え方のエッセンスを、
自分なりに、
取り入れたらよかったんだ。
いつかどこかで、
また彼女に会うことができたら、
『本当にありがとう』
って、伝えたい。
