kyupinの日記 気が向けば更新 -883ページ目

抗精神病薬の等価換算表

コントミン    100
エビリファイ    4
インプロメン    2
フルメジン     2
セレネース    2
レボトミン    100
ジプレキサ    2.5
ルーラン     8
オーラップ    4
クレミン      33
ドグマチール  200
バルネチール  200
トロペロン    1.3
ロドピン      66
セロクエル    66
リスパダール   1
PZC   10
クロフェクトン   40
ホーリット     80


これはメジャートランキライザーの換算表であるが、多分、リスパダールを1mgを基準としてあるのだろうと思う。ひょっとしたら、コントミン100mgを基準としているのかもしれない。こういう換算表を見るといつもいろいろな疑問が湧いてくる。


果たして、ロドピンとセロクエルが等価なのか?

あるいは、ドグマチールとバルネチールが等価なのか?


そんなはずはないのだけど、ある一面を基準に調べられているのでこんな結果になるのだろうと思う。

セレネース

一般名、ハロペリドール
(=ハロステン、リントンなど)

ブチロフェノン系の代表的薬物。力価が高く抗精神病作用のうち、幻覚・妄想に特に効果が大きい。現在でもけっこう使用されている薬物である。この薬物は歴史が長いので薬価も安くその面では使いやすい。剤型は、錠剤、散剤、液剤、注射薬(アンプル)がある。注射薬は特に入院患者に広く使用されていたが、最近はリスパダールの水液やジプレキサザイディスなどの即効性のある薬剤が出てきたため、相対的に使用頻度が減少していると思われる。持続性抗精神病薬として、ハロマンス(=ネオペリドール)があるが、これは基本的には同じ薬物である。ハロマンスでは1回筋注すると約1ヶ月効果が持続し内服より副作用が少ない。

普通、ブチロフェノン系抗精神病薬は幻覚妄想に有効で鎮静作用は少ないと言われるが、数アンプル筋注または静注すれば比較的鎮静効果が出る。セレネースは、添付書などには1日量は3~6mgが推奨されている。ところが、一般の精神科病院入院患者の投与量は、時に40mg程度に及ぶ。この際、血中濃度を測定してみると治療域を突破していることが多い。セレネースをここまで使用する理由だが、その患者の精神症状が悪すぎることが大きいが、他に選択肢があまりないこともある。セレネースは大量投与の際、安全性が比較的高い。大量に使用した時、少なくとも抗うつ剤の大量よりは安全である。

副作用は特にパーキンソン症候群が知られているが、この副作用を減らす努力がなされ、現在のSDAなどの新薬が開発されている。セレネースはまたincisiveな薬物であるため悪性症候群など比較的重大な副作用を起こしやすい。これは量に比較的依存しているため大量投与には注意を要する。内服より注射により投与する方が起こりやすい。

またこの抗精神病薬に限らないが、セレネースは薬物性認知障害を起こすことが知られている。この薬物を服用中、ちょっとした勘違いやミスが増える。これはもともとの精神症状のためか、この薬物によるものか区別がつかないことがある。薬物開発の際に認知障害を持つ実験動物を作る際には、このセレネースが用いられている。

近年発売されたSDAはこの認知障害をきたしにくいといわれる。一部の薬剤は認知を改善する。できれば長期的に服用するならSDAでコントロールした方が良い。遅発性ジスキネジアという長期投与による抗精神病薬の副作用があるが、セレネースは起こしやすい薬物である。アメリカでは従来型抗精神病薬を長期に漫然と使用したためにこの副作用が出現した患者の訴訟がたくさん出ているらしい。遅発性ジスキネジアも、SDAでは起こしにくいとされている。

余談だが、旧ソ連で反体制の人を収容所にいれ、セレネースを大量に投与して矯正しようとしたが、できなかったという。そりゃそうだろう。反体制思想は妄想ではないから。

(これは2003年頃にウエブにアップしたものをいくらか加筆したものです)

水族館

熱帯魚


これは、品川プリンスホテルにある水族館の写真。半年くらい前かな?


ドラール

一般名:クアゼパム
半減期、36時間。

ドラールの半減期はとても長いため、翌日起床したときもかなりの量が残遺している。しかし、持ち越しによる例えば眠さやふらつきなどの副作用は少ない。旧来の極めて半減期の長い眠剤、例えばユーロジン、ソメリンなどは持ち越しによる副作用が多く、翌日の仕事に差し支えるなどの問題点が多かった。なぜ長い半減期の眠剤が必要になのかというと、不眠でもいろいろタイプがあり中途覚醒や早朝覚醒など長く眠れるような眠剤が希望されていたことがある。

当時、ハルシオンのように半減期の短い薬物が切れが良いことで好まれた時期があった。ところが極めて半減期の短い眠剤は、記憶が飛んだり、中止しにくいなど弊害が注目されるようになり、長い半減期で副作用を減らした薬物が必要と考えられるようになった。ドラールのウリは熟眠障害の改善である。中途覚醒や早朝覚醒するタイプには良い。アメリカではロヒプノールなどの従来の薬が効かない時、2次的な処方として使用されているらしい。(日本ではそういうシバりがない。)

欠点は高価であること。ロヒプノールやハルシオンに比べても断然高い。それまで日本の精神科関係の薬は安かったが、外国では全般に高いという内外価格差があった。自由競争社会であるアメリカではほぼ製薬会社が値段を決めれるようで、新薬は高いことが多くなっている。高くても売れるような薬物は製薬会社は強気に高い価格を設定する。したがって、まずアメリカで発売されてその後日本で発売されているような精神科薬物は、日本でも薬価も高くなっている。アリセプト、セロクエル、ジプレキサ、マイスリー、エビリファイなどだ。日本の薬価は、厚生労働省の判断というか影響が大きいが、日米価格差が大きいとまずいこともあり、原則アメリカの0.5~2倍の範囲で薬価が決められているようだ。

酸棗仁湯

サンソウニントウと読む。ツムラで言うと103番。1日用量は7.5g(1日3包)

もちろん保険適応があり、サフランと異なり単独で使用できる。


クロウメモドキ科のサネブトナツメまたはその近縁植物の種子。中枢抑制作用、抗ストレス作用を持つ。どちらかといえば、体力が弱い人。疲れすぎて眠れない場合など。典型的には、痩せ型のおばあちゃんくらいの不眠に使う感じ。これを服用すると少し眠くなる。しかし、一般の西洋薬の眠剤に比べて効果がちいさいのは言うまでもない。