久々にボイスドラマの脚本をUPします♪

だいぶ初期の作品です。

これもラジオ内の「いつどこゲーム」から生まれた作品です。


「サクラ姫」    作・是澤 慶枝



【設定】

「3月3日」に「海」で「宇宙人」が「手をつないだ」


ショウ トロン星に住む男の子。

サクラ 地球に住む女の子。

ショウ「うわー、きれいな星!」

 俺は昔からトロン星から見る地球が大好きだった。

 そう、あれは幼い頃、親父と初めて地球に行った時のこと。

 俺は親父の仕事が終わるのを、浜辺で海を見ながら待っていた。

サクラ「うわー、きれいな色!」

ショウ「え?」

サクラ「髪の毛の色! とってもきれいな青色だね。」

ショウ「あ、ありがとう。」

サクラ「私ね、サクラっていうの。あなたのお名前は?」

ショウ「僕? 僕の名前はショウ。」

サクラ「ショウくんっていうんだ、ねぇショウくん、一緒にあそぼ。」

ショウ「うん」

サクラ「どうして青い髪をしてるの?」

ショウ「え?生まれた時からこの色だよ。」

サクラ「へぇ~。じゃあ外国から来たんだね。サクラ、日本人は黒か茶色だってお母さんに教わったもん。」

ショウ「ガイコク? 僕、トロン星ってところから来たんだ。んと、あっちの空のずーっと遠くにあるんだよ!」

 そう言ってトロン星がある方を指差した。

サクラ「すごーい! どうやって来たの?」

ショウ「お父さんが運転する宇宙船に乗って来たんだ!」

サクラ「うわー、サクラも乗りたい! ショウくんダメ?」

ショウ「乗せてあげたいんだけど、僕はまだ操縦できないし、すごくちっちゃい船だから2人しか乗れないだ、ごめん。」

サクラ「そうなんだ。……ねぇ、ショウくん、地球って本当に丸いの?」

ショウ「うん! それにとーってもきれいな青色なんだよ!」

サクラ「じゃあショウくんの髪の色と一緒だね」

ショウ「そうだね」

サクラ「いつかサクラも宇宙から地球を見てみたいなぁ~」

ショウ「サクラちゃん、乗せてあげられなくてごめんね。でも僕、大きくなったらお父さんみたいに宇宙船を操縦できるようになりたいたいんだ。だから……」

サクラ「じゃあ、サクラが大人になったら、ショウくんの宇宙船に乗せて!」

ショウ「えっ!?」

サクラ「だって宇宙船に乗れるの2人までなんでしょ? だったら、ショウくんが操縦できるようになれば、サクラも乗れるでしょ?」

ショウ「もちろん。大人になったら僕、サクラちゃんを迎えに来るよ!」

サクラ「やったぁ~ ショウくん絶対だよ。」

ショウ「オッケー!」

サクラ「サクラね、3月3日が誕生日なんだ。その日に迎えに来てくれる?」

ショウ「うん! じゃあ僕たちが大人になったら、またこの海で会おうね。」

サクラ「約束だよ」

ショウ「約束する」

ショウ「あ、お父さんだ! 僕行くね。サクラちゃん、またね~」

サクラ「ショウくんバイバーイ」

 あれから15年。

そう、約束の日が来た。

俺はサクラに会うために、今、宇宙船に乗っている。

ショウ「何度見ても地球はきれいだなぁ。サクラは俺の事を覚えているんだろうか?」

 地球に着いたのは夜だったが、月が浜辺を照らし、さほど暗くなかった。

ショウ「着いたけど……あっ!」

 15年ぶりだけど、間違いない。あの黒いストレートのロングヘアはサクラだ。

ショウ「サクラー!」

サクラ「ショウくん!」

ショウ「約束通り、33日、サクラの誕生日に迎えに来たよ。」

サクラ「ショウくんありがとう。すっごく嬉しい!」

ショウ「あっちに停めてあるんだ。行こうっ」

サクラ「うん!」

 そういって俺はサクラの手を取り、宇宙船へと向かった……