(その1)からの続きです

 

 

「漏水減免制度の本質から逸脱した運用法に関する“具体的で前向きな改善案”

を記述します。

 

 

【改善すべきポイント】

 漏水減免申請に必要な『給水装置修理完了証明書』(以下では“申請書”と記述)の作成に関して、水道工事業者が申請書作成費を取ることが、本質を狂わしているポイントです。わかりきったことです。

 ですから、このポイントを改善すればいいわけです。

 

 「甲斐市指定給水装置工事事業者一覧」の中にある複数の業者に電話し、すぐにつながった5業者に、「漏水減免の申請書作成費に関して、うかがいたいのですが、おたくの場合はいくらですか?」と質問したところ、無料(2業者)5千、8千、1万(各1業者)でした。

 1万と答えた業者に、「なぜそんなに高いの?」と聞いたところ、「申請書を取りに市役所に行き、出来上がったものを再び届けに行くのだから、2往復分の時間経費を考えたらそれくらいになる」と言っていました。

 であるなら、2往復しなくてすむような工夫をすればいいだけのことです。

 

 

【申請書用紙は、甲斐市のHPからダウンロードできるようにする】

 甲斐甲府・韮崎・北杜、4市のHP(ホームページ)を確認したところ、申請書用紙がダウンロードできないのは唯一甲斐市だけでした。

 甲斐市のHPは、どの課であれ、結局のところ「お問い合わせ先」として担当課の電話番号が書かれているだけで、市民が知りたい必要情報などほとんど記述されておらず、極限的に馬鹿げた作りになっています。こんなものでは到底HPとは言えません。どの程度馬鹿げているかは、北杜や韮崎のHPと見比べてみれば一目瞭然です。

 漏水減免に関しては、私が4月中に3回水道課を訪問して漸くわかったことが、韮崎のHPにはすべて書かれていました。

 

 

【申請書の送付先として、水道課のメールアドレスを明記する】

 “ダウンロードした申請書用紙に必要事項を書きこんだもの”と“現場写真”を、水道課宛てにメール送信してもらえばいいでしょう。「申請書と現場写真(デジタルデータで可)を、添付ファイルで送信してください」とHPに書いておけばいいだけのことです。

 申請書の「補修カ所図面」は現場写真を補完する程度のものでいいのでしょうから、簡単な手書きで済むでしょう。さらに、工事業者の負担にならないように、「補修カ所図面が手書きの場合は、申請書用紙を写真撮影したデジタルデータでの送信もお願いします」と記述しておけばいいでしょう。

 あとは、受け取った水道課側の作業です。写真を紙で保管する必要があるならカラープリンターで出力し、申請書は必要に応じて切り貼りして仕上げればいいだけのことです。

 

 

 上記2つの改善内容を周知させておけば、水道工事業者に対して、「甲斐市は、今後、“申請書の作成費は無料” を義務化します」と通達しても、業者は文句を言えないでしょう。

 今は、一般人の納税申告も電子化(e-tax)され、わざわざ税務署に行かなくても済む時代です。同様に、いかなる業務であれ、わざわざ市役所に足を運ばなくても事足りるようなシステムにしてゆくべきなのは、時代の流れから言って当然のことです。

 

 

『そもそも論』になりますが、

 漏水減免という措置ができた頃(60年以上前でしょう)、全ての業者は、「漏水減免は、当事者の損失を補填するための制度なのだから、そのための申請書を作ることなど、無料であって当然。我々は漏水補修工事自体で適正な利益を得ているのだから、それをやったら2重取りになってしまうだろう。できるわけがないし、するべきでもない」という良識を言わずもがなで持っていたはずです。その頃の日本人はおしなべて道徳意識が高く、現在のようにカネカネカネカネという貪欲な業者など、そうそう存在しませんでした。

 しかしながら近頃の人間どもは、卑しくなり、貪欲になり、良識も薄れ、本質を考えることもできないような愚か者ばかりが増えているのです。業者側も、お役所側も、そのように愚劣な輩どもばかりになっているから、現状の漏水減免のように、本質から逸脱した愚劣な運用をしながら、それを何とも思わず平然と愚かなことをし続けているのです。

 ハッキリ言うと、「あのなぁ、おまえらの意識から、キチンと改めろ!」と言いたいわけです。

 

 

 仮に、「甲斐市は、今後、“申請書の作成費は無料” を義務化します」という通達に同意しない業者が1社でもあるなら、「甲斐市指定給水装置工事事業者一覧」に、「漏水減免申請書作成費」という欄を設け、そこに金額を表記すればいいでしょう。大方は“無料”と表記されるでしょうが、“8千”、“1万”と表記される業者があってもいいのです。

 アマゾンや楽天などのネットショッピングを利用している人なら分かるでしょう。同じ商品でも、出品者ごとに値段は違っています。その中のどれを選ぶかは消費者次第。

「漏水減免申請書作成費」という欄は、むしろ市民にとって、水道工事業者の “良識・良知” を量るかっこうの 指標 になるでしょう。ビジネスの本質も弁えず、良識も良知もない貪欲で愚劣な水道工事業者は、そのような指標システムに沿って自然淘汰されてゆけばいいのです。

 

 

韮崎市甲斐市の比較】

 

 漏水減免に関して、韮崎市のHP には、重要な点は色付きで具体的に分かりやすく書かれていますが、甲斐市のHP と比較すれば、その差は歴然です。甲斐市役所に、市民に対してより良いものを提示しようとする意思があるなら、韮崎市その他の市町村のHPを参考に、根本からすべて作成し直すべきでしょう。

 漏水減免に関して、比較参考のために韮崎市役所に電話で内容を聞かせてもらった際、「韮崎市のHPは、申請書類をダウンロードできるようになっていたり、市民が問合せたい場合のメールフォーマットも完備していて、甲斐市に比べたら遥かに良くできていて、感心していたんですよ・・・」と話しながら、HP作成に関することを尋ねると、「韮崎市では、HPの大枠は専門業者でないとできませんが、各課個別の内容に関しては職員が随時、修正や変更をすることができるようになっています」と言っていました。HPがこのような基礎仕様になっていれば、HP作成は、“職務を通じて、もっと社会貢献したい” と本気で思っている有意な職員たちが力を発揮できる場になるでしょう。

 ネットに依存する世代は増えてゆくのですから、市役所HPの使いやすさ・分かりやすさは、市民に対する行政側の誠意の表れであると見做すことができます。

 

 現時点での甲斐市行政は、HP内容を見ても、職員の対応の仕方を見ても、韮崎市と比べて、明らかに劣っています。他のどの市町村と比較しても、甲斐市より劣っているところは無いのでは・・・と思っています。

 甲斐市行政は、時代が変わっても、IT技術が変わっても、まるっきり 旧態依然としたお役所仕事のまま ですね。

 

以上

 

 

続編の (その3) へ