この海岸で遊んだらしい
潮が満ちると亀が陸に上がってくる様に見える石
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余命わずかな父をストレッチャーに乗せて、
戻りたい海と思い出の場所巡りに、
家族で介護タクシーに乗り込みました。
父が望んだ場所は、
ご先祖様のお墓
お世話になった方のお店
仕事場
最後の家
私たちの通学路
そして、自分が生まれ育った場所でした。
道中、あここにも行った、ここではこんなことがあった、
覚えてる?あのこと・・・
とそれぞれが覚えていることを口に出し、
私たちは、ひっきりなしにしゃべっていました。
父は「しあわせ、みんな大きくなった」と言ってました。
目が弱くなっている父にとっては、
曇り空は目に優しく、風もないという好天候に恵まれ、
「今日は天気も良く、よかったね~」と言うと、
手で○を作って「バッチグー!
」と返してきます。
3時間あまりのドライブを終え、
ベットに戻ったときの表情がとても安心した様に見え、
今日の家族旅行を計画してよかった。
疲れて眠る父に、
看護師さんが、再びたくさんの管をつけながら
「今日は何処に行かれました?」
即応えられるはずなのに、
涙に詰まって声にならなかった・・・・・・・。


