〝新〟だの〝初〟だの

〝入学〟だの

で、今回は
〝最後〟でっか?





話が時系列をまったく無視してますが

ご容赦くださいませ







先月13日にあった娘の中学卒業式



体育館での式のあと

クラスごとに各々教室に戻って

生徒一人一人に 担任の先生から

卒業証書が手渡され



親へは 我が子から

一人一人手紙が手渡される

というセレモニーがあった






その後 担任の先生(男性)

今日はこれから 最後の授業をします



黒板に



〝生〟で ビールを連想するブロ友さんが多いだろな


という文字を書かれた


いいかー! 今日の授業は 
生教育 だぞ








先生の同級生(女性)が

死産で赤ちゃんを出産されたお話





約20年間の中学教師生活のうち

卒業生として見送った生徒たちの中で

若くして 命を落とした

3人の教え子たちのお話


・・・・


運転免許を取ったばかり

高校卒業式のわずか5日前

自らの運転により

スピードを出し過ぎ

命を失ってしまったNアキ君


・・・・・


水郷際(花火大会)の翌朝早く

やはり自動車事故で

命を失くしてしまったMナミちゃん


・・・・・


国立大学を卒業し

公務員となり働いていた教え子


でも、彼は自分で自分の命を絶ってしまった


・・・・・




生きたくても生きることができなかった赤ちゃん

でも、その赤ちゃんが生まれたことの証を

誇らしく語ってくれた同級生



そして、担任の先生はこう続けられた




いいか お前たち


死ぬな! 生きろ!


自分の命は 自分で守れ

NもMも 予測できたはずだ

自分で自分の命を守れたはずなんだ



お前たちは 今まで お父さんやお母さん

家族の人たちに 守られてきた

これはいけない 危ないからやめろ



ブレーキをかけてもらってきたと思う


だけどな

中学を卒業して これからどんどん行動範囲が広がる



もう家族の人たちに いつもいつも

守ってもらえるわけにも行かなくなってくる


だからな


自分の命は 自分で守れ

絶対に死んじゃいかん


もしも


くじけて どうにもならなくなった時は


俺のところへ来い


俺が お前たちを助けてやる


いいか


約束してくれ


自分一人で命を決めるな

自分一人だけの命じゃないことを

忘れないでくれ


いいな



これが 先生から君たちへの


最後の授業









親も子も 誰もの心に沁み入る授業


静まり返った教室には

鼻水をすすり上げる音だけが

時々聞こえた

・・・・


卒業式の日に

義務教育の最後の最後に受けた

せいきょういく
生教育



この教室にいた全員が忘れることなく

これからの日々を大切に生きることを願うと共に

多感な15歳という年を

この担任の先生と一緒に過ごさせていただいたことに

感謝で胸がいっぱいになった



中学生の親を卒業させてもらった

心に深く残る授業だった



自宅駐車スペースに逞しく息づくイヌフグリ



※ 先生の言葉は標準語に近い形で書きましたが
 実際には出雲弁でお話されてます。
 こちらの方言がおわかりの方は、出雲弁に変換してお読みくださると
 一層リアリティが増すものと思われます。