激しいスポーツなためと、
学生ゆえ力加減が難しいせいか、
たぶんその両方が理由なのだろうけど
アメフト部は怪我が多かった。
全員が一度に、ってことはないんだけど
こないだはA君が松葉杖、
今度はBくんが松葉杖…
だったりして、A君もB君も同じくアメフト部員だったりとか、
そんなこともあったりした。
激しい練習が続くと疲れるし勉強にもさしつかえるのか、
中には留年してしまうアメフト部員も…。
そして春、新入生歓迎会のとき、
各部活が100人の新入生をめぐってしのぎを削る。
ようするに、ナンパのごとく
1年生に声をかけまくって
イタメシなどをおごり、部活に勧誘するのである。
タダメシが食える上に先輩と話ができるので、
男女問わず声かけられて断る子はまずいない。
そこはもう仁義なき戦いなので、
ほかの部活の悪口を言って入る気をなくさせる、
なんてのは常套手段だった。
けが人が目立ち、留年者も出たアメフト部はかっこうの
悪口対象であった。
すっかり
「大怪我をする」
「留年するほどタイヘンらしい」
といううわさが広まり、アメフト部希望者は減りまくった。
アメフト部であっても、優秀な成績で進級した人もいたのだが。
そんなアメフト部にも、ひとり
入部希望者があらわれた。
彼は受験勉強がたたったのか、
ちょっと
内臓脂肪多めな体系の
男子であった。
しかもひと目で強い近視と知れる、
ぶあついメガネをかけていた。
でもアメフト部勧誘担当の医学生男子は、メゲなかった。
メガネはコンタクトにすればいい。
数人の一年生と一緒にメシを食ったのだが
メガネで太めな彼を残して、大半の一年はタダメシだけ
食って帰宅してしまった。
二次会、アメフト部に好意を持っているらしきメガネな彼と、
勧誘担当の医学生はカラオケに行った。
(残酷な天使編につづく)