ストーカーと化した父がバイト先で待ち伏せ。
ぴったりあとをついてきて、逃げ場のない私はいちかばちか、
バイト先店内に入って行った。

店内ならば店員さんの目もあるし、
さすがの父もついてこないであろう…


と思ったのだが!



父、
一瞬もためらうことなく
ついてくるではないか!


…異様なムードにぎょっとする店員さんたち。

お客さんが、その時はいなかったのが不幸中の幸い。


「今から仕事なので帰ってください!」

と私が言うと、父は


「なあに?まだ
すねてるの?」



驚愕の発言

…なんですって?

す ね て る?私が?

何故家出したのか、手紙に書いたのに読んでないの?

父のそういうところがイヤだから縁を切りたいのに!


なにやら、封筒を私に差し出してくる父。




「話したくないので帰ってください」

「迷惑ですから帰ってください」

「受け取れませんから帰ってください」

「とにかく帰ってください」



と、
まるで二言目には「ヒ○シです。」と言う芸人のように、
「帰ってください」を何度も繰り返す私。




父が封筒を受け取ってくれたら帰るというので、
折れて封筒を受け取った私。
帰ってもらうために、受け取ってしまった。
受け取りたくなかったのに…


住居近辺の警察には話を通してあったが、
職場…バイト先の人と、そこの所轄警察署には親の話は
していなかったのだった。

しまった…。


ひとまず親が帰ったものの、混乱と衰弱はげしく仕事は
ドタキャン。早退してしまう。

…さわるのもイヤな封筒をバッグに入れて、
私は心配して早退してきてくれたTくんと落ち合った。


(つづく)