運に見放された | Poetphotographer りゅういち
もう彼女の名前を
思い出すことができない
ニューヨーク
マンハッタンで出会ったひとりの日本人
色白でなぜだか
化粧につりあいがとれていない
悲しそうに そう
僕には 悲しそうに聞こえる
そんな笑い方をする
薄いくちびるをしている
運に見放された
そう彼女は言った
西海岸で友達に1500ドル貸して逃げられた
ニューヨークに来て2回も泥棒に入られた
ついこの間
日本の実家が家事で半焼してしまった
運に見放された
そう彼女は言って
僕に酔ったカラダをあずけてきた

