昨日(1/20)午前、栃木県小山市「コミュニティーセンターゆめまち」にて、本間真二郎先生の講演会が開催されました。
タイトルは『自然に沿った暮らしと食、自然に沿った子育て』でした。
大事な話が目白押しでしたが、このブログではテーマを1つに絞ります。『腸内細菌』です。
1.腸内細菌の状態が人の健康に取って一番重要であること、2.腸内細菌(微生物)にとっての毒とは?、3.微生物排除の歴史、最後に4.現代病の発症メカニズムを書いていきます。
(1) 腸内細菌の人の健康に対しての役割 ~腸内細菌の状態が健康に取って一番重要~
① 病原菌の排除、
② 消化・吸収の補助、
③ 栄養素の供給(必須アミノ酸・脂肪酸・ビタミン・ミネラルなど)、
④ 有害物質の分解(農薬・添加物・発がん性物質・放射能など)、
⑤ 免疫系の調整、
⑥ 病気の予防(アレルギー・自己免疫疾患・生活習慣病・癌)、
⑦ 精神状態の安定、
例えば、ミクロネシアの人々はタロ芋だけで、全ての栄養素を得ることが出来ます(上記③必須アミノ酸)。腸内細菌が確立されていれば、野菜や果物など、様々な食材を採る必要はないのです。
結論として、健康とは心の状態と身体の状態の2つがベストな状態をいいますが、身体の状態を司っているのは「腸内細菌」だということです。
(2) 腸内細菌(微生物)にとっての毒(因子)とは?・・・これらが細菌を殺しまくっている
① 抗生剤、うがい薬、ワクチン接種
② 出産方法、経膣分娩か帝王切開か
③ 出産場所 自宅、助産院、病院か
④ ミルクの種類、母乳か人工ミルクか
⑤ 離乳食
⑥ 市内環境、兄弟の有無、ペット有無
⑦ 室外の環境、保育園、幼稚園、遊ぶ場所、友人
⑧ 食事
⑨ 農薬、添加物、化学物質、抗菌グッズ(滅菌・除菌・殺菌)
⑩ 放射能
バイ菌という洗脳は微生物を殺し、結果、腸内細菌が減り健康をそこなっている


抗菌 殺菌


滅菌 除菌
「抗菌」は、細菌を殺したり減らしたりする能力はなく、細菌の増殖を抑制することを意味します。経済産業省の定義では、対象は細菌のみとされています。
「殺菌」は、細菌やウイルスなどの微生物を死滅させることを意味します。ただし、死滅させる対象や程度については定義されていません。
「滅菌」は、すべての微生物を完全に死滅させることを意味し、前述の「殺菌」より、“すべて”のと“完全”にというところで徹底した厳しい対応になります。
「除菌」は、ある物質または限られた空間から増殖可能な菌を除去することを意味します。対象となる範囲を限定することと、必ずしも微生物を殺すとは限らないことがポイントです。
「消毒」は、生体やモノに付着している病原性のある微生物を、害のない程度まで死滅させる、または除去するなどして、感染力を失わせ毒性を無力化することを意味します。
(3) 産業革命以降、微生物の排除が現代病の原因
① 微生物の排除は産業革命から始った。(それまでは農民だった。土に触れなくなった)
② 現代病は、すべて同じパターンで増加している。
③ 現代病の登場・増加は、微生物との接触が減った時点から始った。
④ 現代病が発生し急増している一番始めの原因は、微生物を排除したからだ。
⑤ その後様々な化学物質の増加も、微生物の排除に拍車をかけている。
⑥ 微生物を排除する事と環境を傷付けることは同じ事だ。

写真にある通り、アレルギーや自己免疫疾患は、産業革命以前にはなかったのです。そして産業革命後50年でアレルギーなどが出現し、150年で増加に転じ、200年で激増しました。
アレルギーや自己免疫疾患が出現した直接の要因は、農薬・化学肥料の登場です。その増加の原因は食品添加物、その激増は抗生剤の登場でした。
日本を見ると、現代のアレルギー疾患患者は4,600万人で2人に1人ですが、50年前までは1,000人に1人、70年前までは10,000人に1人だったのです。日本の場合、農薬や化学肥料、食品添加物などが急激に流入してきたことや、風邪薬の特効薬として抗生剤が乱発されたことが原因でしょう。
また、家畜の飼料に大きく育つ抗生剤を投入されるようになったので、肉を食べることによって人の体内に蓄積されるようになったことも原因でしょう。
主な慢性疾患の推定患者数(日本)
高血圧 4,300万人
糖尿病及び予備軍 1,870万人
脂質異常症 2,800万人
肥満/メタボリックシンドローム 2,500万人
通風/高尿酸血症 600万人
骨粗鬆症 1,300万人
うつ病/気分障害 110万人
アレルギー疾患患 4,600万人
(4) 現代病の発症メカニズム(アレルギー・自己免疫疾患・癌・自閉症など)
下記、1.~5.までのスイッチが全部ONになると、現代病が発症します。つまり、どれか1つでもスイッチが入らなければ、現代病は発生しないのです。
現代病を発生させない為に、すぐできることは自然に沿った生き方をすることです。
出産前 1.微生物の排除
↓
2.エピジェネティックな変化
(遺伝子発現の変化)
↓
出産後 3.不自然な生き方
食事、生活、心の問題、環境毒、更なる微生物の排除
↓
4.自律神経のアンバランス
↓
5.アレルゲンとの接触や
更なるエピジェネティックな変化など
(遺伝子発現の変化)
↓
6.現代病の発症
※ エピジェネティックな変化・・・遺伝子の変化には2種類あって、その1つ。生活の仕方や心の状態で1~2世代で変化しうる。遺伝子の発現(スイッチが入る)が変わることにより身体の特徴が変わること。(⇔ジェネティックな変化〔遺伝子配列の変化〕)
※ アレルゲン・・・アレルギーの原因となる物質。花粉・ダニ・動物の毛など吸入性のもの、蕎麦(そば)・鶏卵・牛乳など食物性のもの、うるし・ゴム・金属など接触性のものなど。
自然に沿った生き方については、今回のブログのテーマから離れるので割愛いたします。
何故、現代病が起こるのか? 何故、現代病が激増したのか? 何故、現代病を助長するものが世に溢れるのか?
本間先生は、身の回りをキレイにするのはいいが、除菌・殺菌はやり過ぎ。できれば、汚いところで生活したほうが、病気にならない、健康でいられるのだそうです。
但し、腸内細菌がやらてしまっている方は、免疫力が落ちていますので、汚いところでの生活はお勧めできません。各々、答えが違います。
【私見】
キレイはいいけど、キレイという言葉は1人歩きし、微生物を退治するのは如何なものでしょうか? キレイは、整理整頓まででいいのではないでしょうか?
O-157で亡くなる方も出てますので、除菌などを完全否定しているわけではありませんよ。
でも、ほんの数人の死亡例をメディアが大々的に取り上げて、4,600万人のアレルギー疾患患者を作っているのが、異常だと思います。
各人の腸内細菌状態に合わせて、微生物と上手にお付き合いすることを私はお勧めします。
★本間真二郎先生のプロフィール★
医師。医学博士。1969年、北海道札幌市に生まれる。札幌医科大学医学部を卒業後、札幌医科大学附属病院、道立小児センターなどに小児科医として勤務。ノロ・ウィルスの発見者。2001年より3年間、アメリカのNIH(国立衛生研究所)にてウイルス学・ワクチン学の研究に携わる。帰国後、札幌医科大学新生児集中治療室(NICU)室長に就任。2009年、栃木県那須烏山市に移住し、現在は同市にある「七合診療所」の所長として地域医療に従事しながら、子どもから高齢者まで幅広く診察している。
医師。医学博士。1969年、北海道札幌市に生まれる。札幌医科大学医学部を卒業後、札幌医科大学附属病院、道立小児センターなどに小児科医として勤務。ノロ・ウィルスの発見者。2001年より3年間、アメリカのNIH(国立衛生研究所)にてウイルス学・ワクチン学の研究に携わる。帰国後、札幌医科大学新生児集中治療室(NICU)室長に就任。2009年、栃木県那須烏山市に移住し、現在は同市にある「七合診療所」の所長として地域医療に従事しながら、子どもから高齢者まで幅広く診察している。
