今日も雨。
土砂降りではなかったので
買い物がてら近所を散歩する。
傘に降り注ぐ雨音を聞きながら
昨日に引き続き、鈴木大拙の講和の一説を
思い出しながら歩く。
”ソローはコンコードに住んだ偉大な哲学者、詩人、隠者など、
まぁいくつも顔をもった人ですが、
このソローは自分で小屋を建てましたが、
そこで暮らしはじめた頃は、人里離れていたのでずいぶん孤独感に襲われました。
しかし、雨降りの日にこんなことが起こった。
細かな雨で、本降りではなく霧雨に近い雨でしたが、
雨だれに耳を澄ませているうちに、なにか連帯感のようなものが感じられた。
それ以後は、孤独感がまったくなくなった、と書いています。
いわゆる無生物にすぎない雨だれとの間に、ある種の親近感を覚えたからです。”
うん、孤独は無かった。
私の意識も身体も、雨に溶け、水となり、水蒸気となり
地球のコアへ、成層圏を超え宇宙へと広げる。
そうして一気に現実の身体サイズに意識を収縮させる。
これが私にとって「今、ここに在る」状態を認識する方法。
「充足」と「安心」と「心地良さ」。
雨の日のトランス散歩。
抜粋引用) 鈴木大拙 『大拙 禅を語る―世界を感動させた三つの英語講演 (CDブック) 』
