いなり寿司を構成する重要な要素は当然、お揚げと酢飯です。
でも、やはりメインは『お揚げ』。
そのお揚げの色が、味を見分けるポイントでもあります。
黒糖や抹茶など、着色した物を除くお揚げの色の薄い順に並べました。
1.雲仙いなり(長崎)
色素の薄い南関揚げを使用してはおりますが、出汁と醤油はごく少量か
白醤油などを使われているのでしょう。
ほぼ、南関揚げそのものの色です。
甘く、お揚げ本来の味を楽しむ、出汁系いなり寿司です。
2.海木だしいなり(福岡)
雲仙さんとほぼ同じに見えますが、若干お味が濃い分、色も濃くなるのです。
写真は春限定の「桜だしいなり」ですが、ほんのり赤らんでいるのが可愛い。
3.乙羽(京都)
さすが京都。ご近所のお豆腐店から仕入れている肉厚のお揚げです。
薄味でありながら、しっかりとした味わいです。
4.いづう(京都)
手間ひまを掛けた仕込みで、南関揚げ独特のえぐみをも取り去り
あくまで京風にこだわった、いなり寿司。
5.神田 志乃多寿司(神田)
お味でも、ど真ん中の神田志乃多寿司さん。
お揚げの色も、中間でした。
6.八千穂寿司(巣鴨)
江戸前いなり寿司のやや甘い系。
醤油の香りもしっかりとしており、その分茶色く。
7.家元屋(赤坂)
煮汁を継ぎ足している中では、薄い方です。
甘じょっぱくジューシーなお味です。
8.武島家(秩父)
こちらも継ぎ足し系。
甘くジューシーで、家元屋さんより、やや醤油勝ち。
9.味吟(押上)
かなり醤油が強くなります。
江戸時代の味は、こちらに近いと言われます。
10.富田屋
継ぎ足し系で、黒糖を使わずに、この黒さ!
ラム酒のような香りがして、まるでカヌレのような、いなり寿司です。
皆様も、お揚げの色で、醤油の強さなどを想像しながら
いな活を楽しんでくださいね!









