電車を降りると、白い粉雪がふわりふうわり空中で小躍りしながら舞い降りてゆく![]()
私は濡れた子犬のようにぶるっと一度身震いし、マフラーに深く顔をうずめてみる。
こんな日には とくに強く 私の心は胸を打つ。
ああ、冬眠がしたい!!
この凍えそうな夜の 私の身体の隅々の細胞が
冬眠したい
と叫んでいるのが聞こえる。
人はなぜ冬眠できないのだろう・・・
こんな問いを毎年心の中で叫びながら、足早に玄関の鍵を開ける。
すぐさまエアコンのスイッチをいれ
温かいお湯でガチガチになった手を解凍し
ユニクロのフリースに身を包み
熱いコーヒーで冷たくなった胃を潤す![]()
緊張して凝り固まった筋肉がほっとほこらむ瞬間。。。
ああ、生きかえった![]()
そう、人は進化と引き換えに 冬眠する機能を失ってしまったのだ。
それでも私の細胞は 遥か彼方遠い昔の爬虫類だった頃の記憶を 今もなお忘れてはいない。
ああ、冬眠がしたい!!
人間である私の 未来永劫叶わぬ夢である・・・












