お世話になります。凸凹家の母さんです。


お立ち寄りくださりありがとうございますラブラブ






上娘の同級生で
文武両道、さわやかで
穏やかな男子がいた



彼はこの田舎では
群を抜いて成績が良かったため
大手塾が月謝は要らないから来てくれと
特別待遇を受けるような子だった



県のトップ高へ進学し
トップの国立大へと嘱望されていたので
その通りの道を進んでいるのだろうと
疑う余地もなかった



けれど、風のたよりで
彼は受験勉強中に心身を病み
引きこもることとなり
結局、地元の国立大に進学したのだそうだ



私はその話を聞いたとき
良かったね、おめでとう
と思ってしまった



それは意地悪でそう思ったわけではない
優秀な子が大勢いる中で
文武両道、ずば抜けて目立つ存在



彼の能力からして
今まで味わったことのない
経験をしただろう



そのまま進んでいたら
知り得もしなかった
人間の境地を学んだのではないか



そういう痛みを知る人物こそ
真のリーダーに相応しい



否、誰よりも優しいピアノを弾く彼は
実はもうそのことを知っていたのかもしれない



期待を一身に背負った彼は
凡人の私たちには想像もつかないような
苦悩があっただろう



才能豊かな子どもを持つと
親の期待値もあがるのは当然だ
その子が思うような道に進まなかったとき
どんな気持ちになるだろうか



親もまた試練の道を歩み
その先のひと味もふた味も違う世界へ
たどり着くのだろう



つまずいた分だけ人間としての深みが増す
そう信じている母さんは
久しぶりに
心に響く彼のピアノを聴きたくなった



今彼はどんなピアノを奏でるのだろうか