わかっていますよ、着ぐるみですね
あなたの着ぐるみはこの扉の奥にあります
そう言うと天使さんは入って来たドアとは反対側にある
金色の扉を指差したんだ
この奥にはあなたのように
高い成長を遂げた魂専用の着ぐるみが用意されています
なんだ、やっぱり他の着ぐるみもあったんですね
よかったー、それを早く言ってくださいよー
そう笑いながら扉の方へ近づくと
天使さんは落ち着いた表情で言ったんだ
あなたはこの扉を開ける準備が整った魂です
それをよく認識して開けてください
わかってますってばー
どんな着ぐるみが用意されてるのかなあ、ルンルルン
勢いよく扉を開けて中をのぞいたぼくは言葉を失ったんだ
こ、これは・・・
「天使の着ぐるみ」です
て、天使って・・・
だって、これ・・・
人間の医学界では普通ではないとされている
いわゆる障害のある着ぐるみです
これを・・・ ぼくが・・・ 着るんですか・・・?
これを着られるのはごく限られた魂だけです
普通の魂ではとうてい着こなせませんから
人間の医学界で普通ではないと言われるのも
皮肉ですがある意味、的を射た表現です
でも・・・
これを着て一体何をしろって言うんですか?
何もしないのです
何もしないって・・・
じゃあ、何のために人生を送るんですか?
⑤天使の着ぐるみ→http://s.ameblo.mom/hikaru-33/entry-11590650877.html