3月22日 下界は晴れ、山は雪雲の中 気温0~-5度 風10~15m
体調があまり良くないので手頃な雪山を捜していると
武尊山(ほたかやま)が有ることに気がついた。
年末行った日光白根山の近くにある百名山の一つだ。
夏にも登ったことが無い山だが、冬は川場スキー場のリフトを乗り継いでいけるので、夏より近いようだ。
天気予報はどこも晴れマークがでていたが、この地域の山はそう簡単に晴れない。
スキー場に到着すると、思った通り山頂は雪雲と思われる黒い雲の中だった。
気が重いが何とかなるかな?
とにかく行って見よう!
スキー場のリフトは8時からという情報だったが、リフトの故障で9時前に出発となった。 8:00
下界方面は ちゃんと晴れている。
リフトを2つ乗り継いで一番高い場所へ。 9:35
標高1850mに到着。 らくちんらくちん。
武尊山は2158mだから 楽勝か?
意外と武尊山を目指す人が多い。 15人くらい。
出発の準備をする。 が みんななかなか出発しない。
前日からの雪が降って新雪20cmくらいだろうか。
トレースは全く無い。
吹きだまりでは腰まで沈むようだ。
我々はもちろんスノーシュー。
山頂まで行けるはず。(もちろんアイゼンも持っていますが)
先に5人のパーテイーが出発。
その先に単独の人がラッセルに苦しんでいる。
ちょうど吹きだまりの斜面のようだ。
スノーシューの得意とする場面。
5人パーティと単独の人をパスする。
つぼ足だと股下まで沈んでいる。
5人パーティは話をしたら何度か来ているようで、右の雪の斜面を登るより
左の樹林帯の中へ入ってから上へ向かった方が良いとのこと。
新雪は強い風の道に当たるところは飛ばされていた。
樹林帯の中の急斜面を直登します。
傾斜40度くらいか?
MSRの雪斜面における登坂力は12本刃のアイゼンより下回ることは無い。
ただ、堅く凍った斜面には弱いのでその点に注意が必要だ。
慣れてくると、アイゼンより楽に登れます。
段々と天候が悪くなってきています。
視界が100m以下になってきました。 10:10
ガスがますます濃くなってきます。
東側は雪庇になっている場所も有るので注意が必要です。
ガスが濃いとすぐ先の雪庇さえも雪に溶け込んでわからなくなります。
どうやら 山のピークのようですが、? 10:15
真っ白でどんな場所かもわかりません。
ルートファィンディングが難しい状況になってきました。
腕時計のコンパスと頭に入れた地形図を頼りに進みます。
稜線上を進むので比較的簡単なはずですが、地形図ではわかりにくい支尾根が有るかもしれないので、方向と標高を腕時計で確認しながら歩きます。
何個かピークを越えました。 10:25
急斜面の下りは、後ろを向いてクライムダウンします。
スノーシューのクライムダウンは練習が必要です。
いよいよガスが濃くなってきました。
写真の左側は急斜面です。
山の斜面がガスに溶け込んでいます。
ホワイトアウト。 このくらいでもホワイトアウトというのかな?
以前、東北の山で完璧なホワイトアウトを経験したことが有ります。
自分の足が見えなくなりました。
歩くと平衡感覚がなくなっていて、まともに歩く事もできません。
目を閉じて歩いているのと同じ感覚でした。
目の前に出てきた崖を左から巻いていこうと斜面を下り始めました。 11:00
歩ける場所を捜して下降していきます。
おかしい! コンパスと高度計を確認するとルートミスの可能性が高い。
西に向いて下りすぎている。
スマホのGPS(地図ロイド)で確認します。
スマホを最新の物に変えたばかりです。
さすが最新のは現在位置がすぐに出てくる。
しかも電池を気にしないでも大丈夫なくらいタフになっています。
やはり100mくらい西にずれたようです。
すぐに戻ります。
地形図の標高1975mが記載されている小ピークの手前でした。
強風吹きすさぶ吹雪です。
すぐ後ろから来ていた人に「違う!戻って!。」
と叫びますが、聞こえるはずも無し。
出した地図が風で飛んでいったようでした。
ルートを北にとる。
深雪のピークと思っていたところは支尾根の分岐でした。
あぶないあぶない。
やっと正しいルートに戻ったようです。 11:10
後ろから来ていた人が渋滞していましたが、誰も先に行こうとする人はいません。
ルートファインディングと軽いラッセルはそんなに早く歩けません。
だれか交代して!。
時々ガスが薄くなってきたので、地形を確認することができました。
慎重に進みます。
私が道を間違えたら、大勢を道連れにしそうで責任重大です。
ガスが切れて前武尊山方面が見えてきました。
急斜面を登って小ピークに出ると
目の前に大きな山が見えました。
ほー 武尊山だ!
11:25
歩いてきたと思われる稜線も見えてきました。
ヘー あんな所を歩いてきたんだ。
意外と急峻な尾根だな。
さあ、もうひと登りで山頂です。
がんばっていきまっしょい。
武尊山の手前も急な斜面ですが、直登できそうです。
つづく。




























