■軍艦島
長崎市にある端島(はしま)は、その見た目から「軍艦島」と呼ばれており、ユネスコの世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産の1つとして登録されています。
 
この島は、明治時代から1974(昭和49)年まで、海底炭鉱の採掘で栄えた島で、最盛期の1960年代には、人口密度が東京の9倍だったとのこと。
ぜひこの目で見てみたい場所です。
 
■ツアー選び 
軍艦島」に行くには、船会社が主催するツアーに参加するのが一般的です。
主な運行会社としtは、高い上陸率を謳う「軍艦島コンシェルジュ」や、軍艦島観光のパイオニアを謳う「やまさ海運」などがあります。
(定価は同じですが)予約したタイミングで金額が変わりますし、発着時間・場所も異なりますので、HPなどで確認してご自分にあった会社を利用してみてくださいね。
 
ちなみに私は「やまさ海運」のツアーを利用しました。
発着時間が旅行プランにぴったりだったのと、発着場所は長崎駅により近かったこと、「じゃらん」のクーポンやポイントを使いたかったのが理由です😁
 
 
■上陸できるかは運次第
(↑ここがポイント)
軍艦島には、視界が500m以上あること、風速5m以下、波の高さ50cm以下であることが揃わないと上陸できません。
「波の高さ50cm以下」というのが、一番ハードルが高そうです🌊
 
残念なお知らせですが、今年4月からは、「伊王島の外側にある波高計で50cm以下を示さないと上陸できない」とより条件が厳しくなったので、上陸率は下がるものと思われます。
 
乗船日が近づくと、上陸できるのか気になりだしてきて、船会社のHPをウオッチしてみました😆
上陸できなければ、軍艦島の周りを周遊するクルーズに変更になります。
 
2日前: 「午前・午後とも上陸不可の為、周遊クルーズに変更」💦
前日:「午前・午後とも上陸不可の為、周遊クルーズに変更」💦💦
 
天気は良く、天気予報を見ても、そんなに条件は悪くないのですが、乗船は明日の午後。
さすがに焦ってきました😥
 
当日長崎へ向かいます。
長崎に着いて、当日午前の運行状況を見ると、「午前、上陸不可の為、周遊クルーズに変更」💦💦💦😫
 
 
■クルーズ出発
船は自由席。
早めに乗り込んで、天候にもよりますが、2階のデッキ席を確保するのがおすすめです。
長崎港ターミナルを出発した船は、三菱重工業長崎造船所、伊王島などを眺めながら、軍艦島へ向かいます。
 
40分ほどすると、いよいよ軍艦島が見えてきました!
それだけで盛り上がります!
 

 
軍艦島唯一の桟橋の、ドルフィン桟橋に近づきます。
果たして、「波高50cm以下」で上陸できるのでしょうかか?
 
 
午前中の便が上陸できなかっただけに、気をもみましたが、ここにきて風も波が穏やかになってきて、ついに上陸決定!
海の神様に、感謝しかありません。
 
 
■ついに上陸!
上陸したといっても、島内は立入禁止の部分がほとんどです。
乗客は、船会社の係員付き添いのもと、遊歩道と3つの見学広場から、島の様子を見学することになります。
 
船に同乗していた、ボランティアガイドさんがそれぞれの見学ポイントを説明してくれるのがありがたいです。
 
まずは第一見学広場から。
左側の崖の上に建つのが3号棟と呼ばれる幹部職員用の宿舎
正面奥に見える建物が鉄筋コンクリート7階建ての端島小・中学校です。
限られた土地を有効に利用しています。
 
 
上の写真の右側にドミノのように並んでいるのは、ベルトコンベアーの支柱です。
採掘された石炭は、このベルトコンベアーを使って貯炭場に蓄えられてから、船に積み込まれていたのです。
 
 
第一見学広場から第二見学広場へ移動します。
遊歩道の中からでしたら、自由に写真を撮ることができます。
 
 
なんだか戦場のようですが、ボランティアガイドさんの話では、台風などの風雨や高波により、日々崩壊が進んでいるとのこと。
早く見ておかないと、どんどん崩壊が進んでしまうのですね。
 
 
第二見学広場からは、レンガ造りの総合事務所の跡を見ることができます。
階段が続いている右端の建物から、地下1,000mの海底炭鉱へ降りていくのだそうです。
 
海底炭鉱は気温30℃、湿度95%で、1日8時間働きます。
地上に戻ってきた作業員は、誰が誰だかわからないほど真っ黒になります。
 
過酷な環境なだけに、一般的な会社員の倍以上の給料をもらっていたとのことで、家電の普及率が本土とは比べものにならないくらい高かったそうです。
 
 
第三見学広場にやってきました。
正面に1916(大正5)年に建てられた日本最古の鉄筋コンクリート7階建て高層アパート(30号棟)を眺めることができます。こちらは鉱員住宅だったそう。
左側の31号棟には共同浴場、郵便局や理髪店があり、別の建物にはパチンコ店や映画館があったりしたそうです。
 
 
電気は隣の高島から海底ケーブルで送電、水は当初は海水を蒸留していたのですが、対岸の本土から6.5kmにおよぶ海底導水管を引いていたとのこと。
石炭採掘にかける、当時の人々の強い意志が感じられます。
 
 
 ■帰りは島の周りを
運良く上陸できましたが、上陸できるのとできないのでは、雲泥の差があると実感。
軍艦島での滞在時間は40~50分ほどでしたが、あっという間でした。
 
島を離れてそのまま帰るのではなく、島の周りを船で回ってくれます。
入れ替わるように別の船会社の船が、ドルフィン桟橋に停泊しています。
 
 
島の北側に回り込みます。
下の写真で中央やや右側の建物の上に、上を向いた矢印のような建造物が見えますでしょうか。こちらは、端島神社の祠です。
 
 
島の北東部から見た全景です。
このあたりからの眺めが、一番軍艦っぽく見えますでしょうか。
 
 
帰りも同じルートを戻りますが、船内では当時の軍艦島の様子を収録した映像が上映されていましたので、興味深く見ているうちに、長崎港に戻ってきました。
 
■帰港
長崎港で下船すると、「上陸証明書」を頂くことができました。
 
 
上陸できるかどうか運次第という軍艦島クルーズ
それだけに上陸できた喜びはひとしおです。
 
なお上陸できなかった場合には、乗船料の10%+軍艦島上陸料310円の返金があります。
(乗船料10%返金はやまさ海運のツアーのみです)
 
建物の崩壊などの理由で、いつ公開中止になるかもしれませんので、行けるうちにお出かけになることをおすすめします。