茶道で使われる道具のことを、「お茶道具」と言います。
お茶道具はどれも、一つ一つ専門の職人さんにより、丹精込めて作られます。
今日はお茶道具の一つ、「茶杓(ちゃしゃく)」についてご説明していきます。
真ん中の棗の上に置かれているのが「茶杓」。
●何をするもの?
抹茶をすくい、お茶碗に入れるためのものです。
●材質は?
竹が一般的です。
木材では松や梅、象牙も使われます。
下面(茶杓を持ったときに下になる面)に、漆の蒔絵を施したものもあります。
●形は決まっている?
「決まり」はありませんが、おおよその形や大きさは、大きな差はありません。長い・短い、太い・細い、抹茶をすくうところが深い・浅い、などの微妙な違いがあります。
一つ一つが手作りで、その形がまた、個性でもあります。
現代はお道具屋さんで求めますが、昔は亭主が、客のために自ら竹を削り、茶会に使ったと言われています。
●誰が作る?
茶杓は、竹細工の職人さんが作ります。
竹細工には、柄杓(ひしゃく)、花入れなどもあります。
●名前
茶道には、お道具に「銘(めい)」=名前が付けられているものが多くあります、茶杓を入れる「筒」にその銘が書かれています。亭主がその時の茶会に応じて、銘をつけることもあります。
「銘」は季節を表すものが多く使われ、こちらは一例です。
通年:好日、末広(おめでたい銘)
春:一聲(いっせい)、朧夜(おぼろよ)、青楓
夏:織姫、五月雨、
秋:龍田川、紅葉、遠山
冬:木枯らし、薄氷、など
写真は、お茶をすくう前に、帛紗で清めているところ。
点前のあいだ、使われていないときは、棗(抹茶が入った容器)の上に置かれます。
一服の薄茶には、一杓半~二杓ほど入れます。
「さじ加減」とは、よく言ったものですね。
軽くて小さな茶杓。一見、どれも同じように見えますが、竹や木材を使い、二つとして同じものはありませんね。
抹茶をすくう無くてはならないお道具です。
こんど茶杓を見たり手に取ったりする機会があれば、この記事の内容を思い出して、じーーっと観察してみてくださいね。

