こんにちは。
小夜子です。
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夫(夜明けさん)に拒否される側のレス妻です。
新婚からずっとセックスレス。
気づけば干支一周回ってました。
私と夫の夜明けさんが本当の意味で向き合い始めるまでの12年間の歩みを綴っていきます。
本ブログはセックスレス解消指南ブログではありません。
「どう生きるか/死ぬか」に真剣に向き合った私の人生のターニングポイントの記録です。
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昨日の記事はこちら。
心の足りない部分を他人で埋め、
他人に必要とされることで自分の価値を認識する。
この癖はずっと治っていない気がします。
「若気の至り」という言葉もあるくらいですが、
若くなくたって、大人になったって
人間は誤作動を起こす生き物です。
私と全く同じような経験はなくても、きっと誰もが
その場の空気に流されたり、
判断をミスったり、もしくは紙一重だったり、
大なり小なり「エラー」を起こして生きてきたと思っています。
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人生で初めて参加した合コン。
それなりに盛り上がり、宴もたけなわ、3時間ほど経った頃にお開きとなりました。
二次会に流れ込むのかと思いきや、下界に降りようとしているエレベーターの前で
コロちゃんが声高らかに皆に宣言しました。
「じゃぁ、ボクは小夜子ちゃんを送っていくから!」と。
男性陣は阿吽の呼吸で「了解」と言い、女性陣もなんとなく「でしょうね」という雰囲気でした。
当の私はというと若干戸惑っていました。
戸惑い半分、優越感に似た気分も味わっていました。
しかしそんな気持ちは悟られないように、私は「自分で帰れるよ」と言いました。
一方で、コロちゃんからすれば自分で帰れるとかそういう問題じゃないのもわかっていました。
むしろ、彼からすれば気合いで「自分で」帰られてしまっては困るのでしょう。
「危ないから」とか「夜遅いから」とか手当たり次第に理由をつけて送ってくれようとしました。
「私を送るなら先輩たちも順番に送ってあげてよ」と提案しましたが、そんなもの全員にとって余計なお世話です。
先輩たちもおのおのまんざらでもなさそうな雰囲気でペアリングしていたので、
とにかくその場で私が「じゃぁよろしく」と言わない限り収まらない感じでもありました。
戸惑ってるような雰囲気を出しつつ、
どうにかして二人の時間を作ろうとしている彼の必死なアピールに、内心は嬉しかったのです。
自分のことを気に入ってくれる人がこんなに早く見つかったことに心が満たされていたし、
こうしてまだ外で戦えることに少し自信を取り戻していました。
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コロちゃん所有の白いセダンに案内され、私は助手席に座りました。
正確に言うとコロちゃん所有ではなく、コロちゃん保護者所有の車でした。
当時は車については全く知りませんでしたが、パっと見、お金持ちそうな車ではありました。
たった数時間前に会ったばかりの素性もよく知らない人の親の車の助手席に(ややこしい・・・)
こうして座っていることがなんだか不思議な気持ちではありましたが、
送ってくれるというのでお言葉に甘えることにしました。
思えば夜の高速道路をドライブをすること自体、初めてのようなものでした。
夜明けさんとは学生ならではのお付き合いだったのでどこにいくにも公共交通機関でした。
それが当たり前だった私にとって
「ドライブ」というだけでも
大人の世界の仲間入りをしたような気分になりました。
社会人になりたての私とは違ってコロちゃんは既に社会人歴が8年近くありました。
社会人ひよっこの私からすればこの社会の荒波に8年以上先に放り出されているだけで尊敬に値しました。
また同じ年の夜明けさんにはなかった、年上ならではの慣れた手つきのエスコートにほだされてしまいそうな感覚はありました。
運転免許を持っていなかった私からすれば夜の高速道路をスイスイと片手ハンドル握って飛ばしていくだけでもすごいなぁと思いました。
のちに自分も運転免許を取ることになるのですが、
取ってみると誰でも運転できる大したことない技術なのです。
が、当時の私には「自分にない能力を持っている人」という認識で映りました
若いというのは、
世間知らずでもあり、
愚かでもあり
そして純粋でもあります。
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そんな時、突然、コロちゃんが「海に寄ろう」と言い出しました。
なんでここで海・・・・と思いましたが、「どうしても行こう!」というのです。
しかもハンドルを握っているのは彼なので私に選択権はありません。
既にそちらの方面に向かっているというのです。
ちなみに「沈められるかも・・」というような危ない目に遭う不安は1ミリもありませんでした。
そんなことを感じさせない空気が彼には漂っていました。
おそらくコロちゃんとっておきの海辺なのでしょう。
特に寄る理由はなかったし、なんなら遠回りだったのですが
これは「私を連れていきたいんだな」と解釈しついていくことにしました。
海といっても綺麗な海ではありません。
工業地帯の海辺です。
特に綺麗なわけでもないのです。
でも、ここがコロちゃんにとって何かしらの思い出の詰まった肝入りの海辺なんだということはなんとなくわかりました。
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車内ではそれぞれの生い立ちを辿っていきました。
数時間前に会ったばかりの人間にどこまで込み入ったことを聞くのかという感じですが、
私の持ち前の探求心が勝ってしまい、
コロちゃんの人となりを把握したくなったのです。
当然ながら彼と私は生い立ちも価値観も全く違いました。
私は王道なステレオタイプの生き方を好むタイプで、
自分の人生を踏み外さないためにも「レールの上に乗っかって」生きることを目標としていました。
自分がこの生活から抜け出すには
学んで、大学に行き、就職をし、そして結婚をする。
堅実にレールの上からはみ出さずに歩んでいくことが私の夢。
その夢を叶えるためにはパートナーが必要。
そう考えていました。
自分に自信がないとか言いつつも、パートナーの「条件」として「自分と対等レベルの知力、もしくはそれ以上のものを持っている人」を必要としていました。
レールの上に乗っかって生きていくためには、
「学歴」「職業」「年収」この3つは私の中で譲れないポイントだったのです。
一方でコロちゃんはこの条件には当てはまらない人でした。
特に人生の目標というものを持たずに生きてきたタイプで、
ただ地元の友達とつるんで少々やんちゃなこともしながら大きくなったそうです。
大学は行かずに高卒でした。
将来のビジョンも持たずに
友達と遊びながら楽しく刹那的に生きてこれたのは
いずれ親の会社を受け継ぐ予定になっていたから。
実家は小さな家業を営んでいて、
いずれはコロちゃんが受け継ぐことに決まっているようでした。
現に今既に親とは一緒に働いていて、26歳にして跡取り息子として周囲に認識されているようではありました。
ある意味生まれた瞬間から「レールの上に乗っかってきていた人生」です。
生まれた瞬間からこの会社を引き継ぐというレールの上に乗っかって生きてきたコロちゃんと、
どうにかこの人生から抜け出すためにレールの上に乗っかって生きていきたい私との間には、
似ているようで決定的な違いがありました。
私の目から見れば、コロちゃんは人生ナメてるように映りました。
(もちろん本人には言いませんでした)
一方でコロちゃんから見れば私は会うなり重い女に感じたかもしれません。
いちいち真剣に掘り下げて考えてみるのは私の良い所でもあり面倒くさいところでもあります。
コロちゃんと私の間には、心の奥底にある
貪欲さ、野心、ハングリー精神などが決定的に違っていたように思います。
生まれた時から家業が決まっている立場にしかわからない苦悩もあったのかもしれませんが、コロちゃんからそれは感じられませんでした。
しかしそんなことは私にとっては大した問題ではありませんでした。
だって数時間前に会ったばかりの関係なのですから。
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コロちゃんはとても良いキャラクターをしていました。
ツッコミ方も上手でしたし、話しの切り返し方や、会話の回し方はとてもうまかったです。
人生に対してはゆるくファジーに生きるタイプだけど、悪い人ではない、むしろよくいる感じの人という気がしました。
終始ふざけ続けるタイプの彼が私にとっては新鮮で、話の中身は空っぽだったけど、空っぽだからこそよく笑えたし、楽しかった。
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コロちゃんイチオシの海辺の工業地帯を眺めたあと再びセダンに乗り込もうとしました。
いよいよ家まで送り届けてもらえます。
その時です。
コロちゃんがはりきって、
「あ~~!眠い!」と言い出しました。
え・・ねね・・眠い?
さっきまで普通に喋っていたのに?
「眠い!眠くて運転できないかもしれない!!」と騒ぎ始めました。
そ・・そんなことある?
このあたりの空気感を文字で伝えるのは限界があるのですが
彼が本気で眠いと思っているわけがないことは私も分かっていました。
関西人独特のノリというか、「なんでやねん!」とツッコまれること前提での
「渾身のボケのふりをした本気」です。
思わず笑ってしまうぐらい白々しい演技だったのですが、
それも含めて思わず笑って許してしまえるような
いい具合の馬鹿さ加減を彼は持ち合わせていました。
気合いでゴリゴリ突き進んでも
「男ってバカね・・」と笑って許してくれることをわかっている。
分かった上で必死に見え透いた「眠い眠い戦法」を繰り出すコロちゃん。
きっとこういう人が浮気をしてもなんだかんだ奥さんに許してもらえるタイプなんだろうなと思いました。
彼には「怒らせてしまうポイント」を見誤らない天性のセンスがありました。
「あ~~眠い!!どこかで休憩しないと帰れないかも!」と騒ぎます。
絶対ウソでしょ(笑)
そんなわけない。
ここで自力で帰れたらよかったのですが、あいにく終電は過ぎていましたし、ここから一人で帰るにはタクシーしかありませんでした。
「ほんとほんと!
いや、俺はいいけど
もしも途中で事故にあって大変なことになったらいけないから!
これは俺のためではなく小夜子ちゃんのために休憩をしないといけない!!」
そんなバカな(笑)
じゃぁなんで送るって言ったのよ。
「あの時は眠くなかった!でも今はめっちゃ眠い!」
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彼は笑える方向に持って行くのが上手でした。
私にも選択権はあるので本気で怒ることも出来たはずだし、気合いで逃げ去ってくることもできたはず。
でも、この時の私には
コロちゃんの白々しい作戦もなんだか半分嬉しかったのです。
自分に自信を授けてくれるような気がしました。
ただ・・・私はあまりにも純粋だったので、
「どこかで休憩したい!」というのが本当に休憩をしたいだけなのか、
いわゆる「そういうこと」なのかいまいち判断がつかず、
どういうことなんだろう・・と思いつつも、
とにもかくにもコロちゃんの白々しい大騒ぎがおかしくて、
夜明けさんなら絶対にしないアプローチに私の笑いは止まりませんでした。
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少し長くなってしまってすみません。
今回の話では特に考えるに値するようなエッセンスは散りばめられていませんが・・・
きっと皆さんの心の中にもふと思い出す「あの時の光景」があるんじゃないかなと思います。
是非、「あなたの話」を聞かせてください。
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