2023年の読書 106冊目



文豪中学生日記



いじめられたことだって、

あたしの栄養にして、

あたしの武器にして、

あたしはそれらを書いて、

生きていく!


文芸クラブ所属の春希は

三度のごはんよりも

文章を書くことが好き。

ネットの詩のサイト

「いちごっこ」へ投稿して

はじめこそ楽しんでいた春希だが

ある詩をきっかけに

想像しえなかったことが──





春希の書く

歌うような詩の数々。

読んで心が洗われるような。

詩もいいもんだなと思った。

春希の詩は明るくて澄んでいて

とてもさわやか。

読み手の気持ちが楽になる。



しかし、

「いちごっこ」の住人たちは

一人の発言を機に、

いきなり攻撃的になって…

リアルじゃないからだろうか?

パソコンの前だと

人はこうも変われるのか?

それともたまたま

了見の狭いヤツらばかり

集ったのだろうか?

春希以上に

ワタシもしんどくなってしまった。



でも。春希は

そこから少しずつ立ち上がる。

小説家・沙羅さんの視点が

春希を救う──

これは魔法だ。

小説のマジック。

小説家スゲーな。

見方を変えると世界が変わり

世界が変わったらまた生きていける、

ということにもなるのでは…?



そう考えると、

自分の辛いこと、しんどいことも

小説家にはならなくても

他に生かすことが出来れば

いいのかもしれないな。



きょうも書いている。

きのうも書いていた。

あしたも書くだろう。

この文。好き。めっちゃ共感。





「文豪中学生日記」
小手鞠るい 著
あすなろ書房