「根気」は大切ですね。
そうは分かっていてもなかなか、育てることのできないのが、根気。

根気は、もともと「根機」と書かれました。逆さまにして「機根」(きこん)ともいいました。
その意味は,悟りを得るための宗教的素質をさすものでした。単に「根」とも「機」とも表されます。

仏の浄化を受ける時の働き,潜在能力という意味から転じて「心の働き」という意味になったものです。

「根」はサンスクリット語の「インドリヤ(indriya)」の訳語で、「眼、耳,鼻,舌,身」の五官を言います。根の優劣がそのまま宗教的素質があるかどうかにも関わるような意味合いになっていき、そこから「性根を入れる」などという言葉も生まれました。

「根性」の言語も、サンスクリット語では同じく「インドリヤ」で、根気と同じ仏教語なのです。

悟りを得るための素質と考えれば、「そうか、なかなか根気は一朝一夕に育つものではない」と思えてきます。が、それほど崇高な思いでやりとげるべきことなのだと考えれば、再び原点に戻り、続けること,根気づよくあることの大切さを教えられはしないでしょうか。


暮らしの中の仏教の言葉 > 目次を見る