「ご機嫌ななめ」「機嫌をうかがう」とよく言います。何やら人の顔色ばかり気にしているような漢字の言葉ですが、これも仏教語です。
もともとは譏り(そしり)という字を使って「譏嫌(きげん)」と書きました。世間のお布施で生活している仏門においては、衣食住などで贅沢をすることは、ひんしゅくを買うことでした。もしも、お布施で贅沢三昧するような僧侶がいたら、仏門の危機になることさえあります。
そこで戒律が課せられたのです。金銀を貯蓄しない、贅沢をしないという「遮戒」です。仏弟子がちゃんと仏道に励むことができるようにという、配慮から生まれた戒律です。
戒律を定めて、譏りを避ける。さらには、あらかじめどのような行為が非難を受けたりするのか、世の動向や機(タイミング)を事前に知っておけば、譏りを受けるような誤りもないだろうと考えられるようになりました。
それが「機嫌」の本来の意味です。やがて、そこから他人の心をうかがう意味や、安否を気遣う意味に変化していきました。
世のタイミングを見計らって、自己を律し、慎ましく生きる本来の「機嫌」。相手の顔色をうかがい、良い評価を下してもらいたいがために贈り物や言葉を使う「ご機嫌」。ビアガーデンの季節。飲み会などで上司や先輩の「ご機嫌」を損ねないようにと,飲めもしないお酒を無理に飲もうとして悪酔いし、かえって「譏嫌」を受けるようなこ とがあれば本末転倒ですね。
ご機嫌とりは、ほどほどに、真の「機嫌」を旨とした慎み深い日々を過ごしたいものです。
もともとは譏り(そしり)という字を使って「譏嫌(きげん)」と書きました。世間のお布施で生活している仏門においては、衣食住などで贅沢をすることは、ひんしゅくを買うことでした。もしも、お布施で贅沢三昧するような僧侶がいたら、仏門の危機になることさえあります。
そこで戒律が課せられたのです。金銀を貯蓄しない、贅沢をしないという「遮戒」です。仏弟子がちゃんと仏道に励むことができるようにという、配慮から生まれた戒律です。
戒律を定めて、譏りを避ける。さらには、あらかじめどのような行為が非難を受けたりするのか、世の動向や機(タイミング)を事前に知っておけば、譏りを受けるような誤りもないだろうと考えられるようになりました。
それが「機嫌」の本来の意味です。やがて、そこから他人の心をうかがう意味や、安否を気遣う意味に変化していきました。
世のタイミングを見計らって、自己を律し、慎ましく生きる本来の「機嫌」。相手の顔色をうかがい、良い評価を下してもらいたいがために贈り物や言葉を使う「ご機嫌」。ビアガーデンの季節。飲み会などで上司や先輩の「ご機嫌」を損ねないようにと,飲めもしないお酒を無理に飲もうとして悪酔いし、かえって「譏嫌」を受けるようなこ とがあれば本末転倒ですね。
ご機嫌とりは、ほどほどに、真の「機嫌」を旨とした慎み深い日々を過ごしたいものです。