夜も眠れないほどの肛門のかゆみ | みのり先生の診察室

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5万人以上の「オシリ」を診察してきた
肛門科専門医の女医がつづる
お尻で悩める人へのメッセージ

今日の患者さんは30代女性。

 

夜も眠れないほどの肛門のかゆみを主訴に来院されました。

今までの経過

でっぱりは昔からあったが無症状のため放置。

 

はじめは生活に全く支障がない、気にならない程度のムズムズするな〜というかゆみだった。

 

毎日欠かさず排便もあり、スッキリ感もあるし、便秘ではないと思っていたが、半年前ぐらいからだんだんと痒みと少し痛みが出始め、深夜から明け方にかけて痒くて痒くて眠れない状態に。

 

場所が場所だけに人にも相談出来ず、インターネットで色々調べて当院のホームページとブログにたどり着いたそうです。

 

羞恥心もあり女医さんを探しました。

 

自由診療をすごく悩まれたそうですが、保険適用で的を得ない治療をダラダラ通うより、1回で判断して頂けそう?と思い受診を決めたと。

 

女性専用の時間も有り難いと言われました。

 

現在の習慣

毎日欠かさず排便があります。

 

便秘という認識はゼロです。

 

それどころか1日2回は排便があります。

 

残便感もなくスッキリ感があります。

 

でも1年に1回くらい「モリモリスリム」や「ウィズワン」を飲むそうです。

 

健康に気を付けていて、毎日青汁を飲み、サプリメントも複数摂取。

 

ウォシュレットは使っていません。

 

でもトイレットペーパーでお尻を拭くと便が付くため5〜10回ゴシゴシこすって拭いています。

 

入浴時は手にボディソープの泡を付けて肛門を洗っています。

 

診察の結果

診察すると肛門周囲の皮膚がボロボロでした💦

 

色は白くなり(色素脱失)皮膚が浮腫状に盛り上がって、まるでいぼ痔(痔核・脱肛)のように見えましたが、イボ痔はありませんでした。

 

患者さんが「でっぱり」と表現したものは皮膚の盛り上がりでした。

 

掻いているのかシワに沿って亀裂が入り、ヒリヒリしている状態。

 

これじゃあ痒いだけじゃなく痛いよね・・・💦

 

診断は「肛門そう痒症」です。

 

指診(直腸診)すると便があります。

 

しかもコロコロ便です。

 

今日はまだ排便がないそうです。

 

ということは・・・このコロコロ便は昨日の残便ですね。

 

今日の出来たてホヤホヤの便じゃない😓

 

坐剤を入れて出してきてもらって、もう一度仕切り直して診察です。

 

でも・・・まだ便がある!

 

しかもコロコロ・・・ 次は浣腸をしました。

 

もう一度排便です。

 

そしてまた診察。

 

あれ!?まだ便がある!

 

だけど次は程よい硬さの良い便です。

 

きっとこれが今日の出来たてホヤホヤの便ですねうんち

 

次は大きめの浣腸です。

 

最後は軟便だったそうです。

 

そしてまた診察。

 

やっと肛門が空っぽになりました!

 

 

毎日欠かさず便が出ていても便秘です。

 

しかも1日2回便が出るのは残っている証拠。

 

1回目に出し切れなかった便があとで出てきているだけ。

 

2回目出したあともきっとまだ残っているのでしょう。

 

だから翌日の出始めの便がコロコロなんですね😓

 

便を肛門に挟んだ状態で寝るから夜に痒みが出るのです。

 

何を塗っても、かゆみ止めの飲み薬を飲んでもおさまらないはずです。

 

トイレットペーパーに便が付くのも残ってる証拠!

 

3回拭いても付いていたら残っています。

 

何度も拭いたら肛門の周りの皮膚がボロボロになってしまうのも当然。

 

 

治療と指導は

  1. 便を全部出し切ること
     
  2. 紙で拭くのは3回まで。こすって拭かない。
     
  3. 入浴時に石鹸で肛門を洗うのを禁止
     
  4. 腸内環境が悪そうだったので乳酸菌内服
     
  5. ステロイド外用剤漸減療法(佐々木みのりが考案した独自の治療です)
     
  6. 腸を黒くする「モリモリスリム」と「ウィズワン」の服用禁止
     
  7. 食事療法が間違っていたので小麦と乳製品抜きの食事指導(グルテンフリー・カゼインフリー)

 

次の受診は2週間後です。

 

2週間後の受診

なんと!

 

受診当日に痒みがおさまって熟睡出来たそうです!

 

自分が良かれと思ってやっていた食事療法やサプリメントが腸に悪かったようで、それをやめてもらい腸内環境が良くなったからか顔色まで良くなっていました。

 

周りの人にも「顔色が良くなったね」と言われたそうです😅

 

坐剤を入れる度に便が出たそうで、自分のスッキリ感もあてにならないことを実感。

 

ステロイド外用剤で皮膚の炎症はキレイにおさまっていて、盛り上がっていた皮膚も平らになっていました。

 

ただ炎症がひいた後の白いシミは残っています。

 

痒みも無い、皮膚の炎症も無いということでステロイド外用剤は終了です。

 

そして今日から皮膚の保護のために1か月、診療所特製手作り軟膏Sザルベを塗ってもらいます。

 

もちろん便を出し切るための坐剤は毎日継続です。

 

 

1か月後の受診

肛門瘙痒症はキレイに治っていたのですが、なんと、ナプキンでかぶれていました。

 

女性の場合、ナプキンでかぶれて痒くなるケースが意外と多いです。

 

中にはナプキンでかぶれていることに気付いていない人もいます。

 

ナプキンの形にくっきりと湿疹が出来ていましたが、Sザルベで治ってきていました。

 

これならステロイドを使わなくても大丈夫です。

 

化学物質を含まないナプキン「ナチュラムーン」をお勧めして治療終了となりました。 

 

肛門そう痒症は治りましたが便秘は治っていません。

 

だから便秘治療と排便のコントロールだけは、これからも生活の中で続けてもらわなければなりません。

 

かゆみの原因は便なので、便が残ったり溜まったりするとまた痒くなります。

 

そうならないためにも予防が大切。

 

何もなければ1年後お尻健診に来て頂くこととして治療を終了しました✨

 

 

腸を黒くする健康食品についてはコチラを読んで下さい↓

 

腸を黒くする下剤や健康食品に要注意 〜大腸メラノーシス〜

 

 

肛門のかゆみについての詳しい解説はコチラ↓

 

肛門のかゆみ〜肛門そう痒症、痔のかゆみ、肛門の皮膚病について〜

 

 

この患者さんが実際に書いて下さったアンケートはコチラ下矢印

 

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初めは生活に全く支障がない、気にならない程度(ムズムズするな〜)でした。

 

毎日、欠かさず排便があり、スッキリ感もあるし便秘ではないと思っておりましたが、半年前ぐらいから、だんだんと痒みと少し痛みが出始め、深夜から明け方にかけて痒くて痒くて夜も眠れない状態でした。

 

場所が場所だけに人にも相談出来ず、インターネットで色々調べてこちらのホームページ、ブログに辿り着きました。

 

羞恥心もあり、女医さんを探しました。

 

自由診療を凄く悩みましたが、保険適用で的を得ない治療をダラダラ通うより、1回で判断して頂けそう?と思い決めました。

 

女性専用の時間も有り難いです。

 

診察して頂き、アドバイスを受け、自分の中で健康であろう食事の方法が間違いに目から鱗でした。

 

痒みですが、まだ薬のお陰もあると思いますが、病院に行った当日に痒みが治まり熟睡出来ました!

 

本当に嬉しかったです。

 

 

早く薬無く自然な状態で過ごせる日を楽しみにしています。

 

周りの人にも顔色が良くなったねと言われています。

 

受診して良かったです。

 

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診療所のセラピードッグ「ラブ」🐾

犬も便が残っていると痒いみたいで

お尻を床にこすりつけるようにして

掻いています😓

 

 

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