第83回日本公衆衛生学会シンポジウム「公衆衛生の緊急事態におけるリスクコミュニケーション教育の動向」が無事、終了いたしました。
 
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わが国では公衆衛生が脅かされる緊急事態が発生するたびにリスクコミュニケーションの必要性が指摘されてきましたが、COVID-19パンデミック対応の際も問題が繰り返されました。
 
その反省と教訓を経て、公衆衛生の緊急事態の文脈に適したリスクコミュニケーションがとれる人材育成に向けての第一歩が踏み出されました。
 
そこで、本シンポジウムでは、学術界や国の動向を理解するために、京都大学公衆衛生大学院、内閣官房内閣感染症危機管理統括庁、国立感染症研究所の取り組みを紹介し、今後の教育のあり方を探求することを目的としました。
 
 
まずは、座長も務められた京都大学大学院医学研究科健康情報学分野の中山健夫教授が、「京都大学公衆衛生大学院におけるエビデンスに基づく研修プロブラムの開発研究」についてご講演されました。
 
リスクコミュニケーションを難しくさせる理由としてあげられていた
1)「リスク」の定義が疫学分野で用いられているものと、一般的に非専門用語として使われているものと異なること、
2)薬剤疫学において、リスクコミュニケーションの構成要素としてリスク評価、規制、認知科学、市民参加があり多岐にわたること、
3)医薬品や食品の文脈と危機の文脈とでは、リスクコミュニケーションも異なること、
の3点の内容が特に印象的で、深く共感いたしました。
 
上記内容を話された上で、私の担当科目「公衆衛生の緊急事態におけるリスクコミュニケーション」の概要や意義についても述べていただき、光栄でした。
 
また京都大学大学院では、今年度より医学研究科附属ヘルスセキュリティセンターも設立されましたので、その概要もご紹介されました。
 

 

次に、私から「内閣感染症危機管理統括庁におけるリスクコミュニケーションに関する取組」について講演させていただきました。

 

内閣官房内閣感染症危機管理統括庁の令和5-6年度委託調査研究「感染症危機におけるリスクコミュニケーションに関する研究等」(受託者:株式会社三菱総合研究所)の委員を務めさせていただきましたことから、その成果物である『感染症危機に備えたリスクコミュニケーションマニュアル』についてご紹介いたしました。

 

諸事情により私がご紹介しましたが、本マニュアルは、内閣感染症危機管理統括庁と事業受託者である三菱総合研究所の皆様、他、委員や協力者の皆様のご尽力の賜物です。

 

 

さて内容としては、昨年、内閣官房の中に設立された内閣感染症危機管理統括庁の役割や、統括庁が本委託事業を実施された理由(=国民等との間のリスクコミュニケーションも重要な役割の一つであるため)、本事業の全体像等の背景についてお話した後、リスクコミュニケーションマニュアルの特長と概要をご紹介いたしました。

 

 

その後、国立感染症研究所感染症危機管理研究センターの齋藤智也センター長が「国立感染症研究所の教育体制」についてご講演されました。

 

「感染症危機においてコミュニケーションは非常に重要なのに、なぜ、そこに、人材やお金をかけないのか」という思いで、2020年4月に感染症危機管理研究センター内にクライシスコミュニケーション室を新設されたお話は、心に響きました。

 

クライシスコミュニケーション室では、平時はサイエンスコミュニケーションを促進し、感染症の知見を広く、正しくわかりやすく伝えていく役割を担い、信頼される情報源としての立ち位置を確立すること、

緊急時には戦略的なクライシス・緊急事態リスクコミュニケーションに貢献することを目標とされており、

素晴らしいお取り組みの数々をご紹介くださいました。

 

 

総合討論では、多くのご質問をいただき、皆様の関心の高さがうかがえました。

 

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とても有意義なシンポジウムとなり、笑顔で終了!

尊敬する先生方と一緒に登壇でき、光栄でした!

 

 

カメラマンを務めてくださった厚労省の寺谷俊康先生から、ポーズのご提案をいただき、より楽しい記念写真になりました! 

岩手県の仲本光一先生からもお写真をいただきましたので、本ブログではたくさん写真入りでご報告できて嬉しいです。

ありがとうございました!

 

 

さいごに、内閣官房内閣感染症危機管理統括庁の令和5-6年度委託調査研究「感染症危機におけるリスクコミュニケーションに関する研究等」を事務局として実質的に進め、委員会等を開催し、報告書をまとめられたのは、受託者の株式会社三菱総合研究所ですが、その三菱総研を代表して、平川幸子様が応援に駆けつけてくださいました!

 

また、本事業委員の大東文化大学の中島一敏先生も応援にいらしてくださっていたことを、後からうかがい、嬉しかったです!

 

皆様と素晴らしい事業をご一緒できて、光栄でした。

ありがとうございました!

 

p.s.リスクコミュニケーションマニュアルでは、以下の私の著書2冊が、主要参考文献として使用されています(マニュアル本編p89参照)ので、合わせてご一読いただくと、理解がより深まり、オススメです!

 

 

 

 

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