それでもしたい?!結婚 (講談社文庫)

 

 岸本葉子さんのエッセイは大好きです。とても真面目できちんとした方という印象を受ける文章から、知的なユーモアが感じられて。さすが東大卒の才女!頭の出来が違います。本書は、岸本さんが29歳から31歳の2年間に思っていたことを綴ったもの。かれこれ15年近く前に書かれたものです。当時が最も結婚願望が強かったとか。岸本さんの貴重な恋愛体験も綴られており、ファンにとっては嬉しい一冊です。

 トッコは既に30代後半で既婚ですから、この本の内容は今現在の自分とは多少ずれるところがあるのですが、それでも充分楽しめるし、理解できます。男女雇用機会均等法世代のキャリアウーマン特有の悩み、「このままでいいのか?他にもっとやることがあるのでは?」(これは就職後、2~3年で芽生える悩み)。そして、この悩みが落ち着いてくると、結婚したいしたいと思っていても、同じ家に他人と住むという現実に戸惑ってしまう(特に一人暮らしの女性は一人の気楽さに慣れてしまって、なかなか踏み切れない。)、彼といるのは楽しいけれど、その分自分の時間が確保できないことに苛立ちを感じたり・・・・・結局のところ、本当に結婚したいのか自分でも分からないという状況に陥ってしまう。うーん、その気持ち、本当によくわかります。要するに自分のエリアに他人を入れたくないのですね。

 トッコは岸本さんほどの才能も経済力もないので、とりあえず(?)結婚しましたが、でも、上のような悩みって未婚・既婚の区別なく感じている人は多いのかもしれません。トッコだって自分の読みたい本や見たい映画などあって夢中になっているところに夫が帰ってくると、「よりによって何で今、帰ってくるの?」と思ったり。夜の9時過ぎ、ようやく家事も終わり、子供達も寝かしつけて、さあやっと自分の時間!と腰を下ろしたところへ夫の帰宅。夕飯を食卓に整えたり、ビールを出したり、、、、、挙句に夫がテレビでもつけようものなら、、、、、、読みたい本も、調べたいことも全部お預け。。。。あ~やれやれ、一人になりたい・・・・。疲れて帰ってきた夫に対してこんなことを思うなんて酷いと思いますが、これが世間一般の妻たちの正直な気持ちかもしれません。病めるときも健やかなる時も共に歩む約束をかわして結婚した二人。でも、四六時中一緒だと、たまには一人でゆっくりさせてくれ~と切に願う。本当に女の気持ちなんていい加減で矛盾したものですね。反省します。。。。

 岸本さんは現在では40台後半になっているはずですが、いまだ独身を通されています。最近(2~3年前)に出された「岸本葉子の暮らしとごはん」では、きちんと自炊をする岸本さんのライフスタイルと数々のレシピが紹介されておりました。

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一人でも手を抜かず、外食やお惣菜に頼らず、きちんとした食事を作っておられるのは、本当に凄いこと!やはり岸本さんはトッコの永遠の憧れの人です。