こんにちは、日本母親支援協会の柴田です。今日は、子育ての時期で最初の大きな壁にぶち当たる第一反抗期。「イヤイヤ期」とも呼ばれる第一反抗期の子供の心理と正しい対処法についてお話しします。
早ければ1歳半頃から始まる第一反抗期。今まで、ママの言うことを素直に聞いていた我が子が、突然、自我を主張するようになります。これは順調に成長していることの証なのです。
でも、ある日突然、ママの言うことに抵抗する我が子にびっくりしてしまいます。子供の成長発達を学んでいるママなら「あぁ、これが第一反抗期というやつね」と、すぐに冷静さを取り戻します。
しかし、ではどのように対応すれば良いのかというと、知識としてはわかっていても目の前に実際に繰り広げられる激しい反抗に手を挙げがちです。
今日は、第一反抗期の子供の心理を理解することで、その対応方法を学んで頂ければと思います。
●自我の目覚め
反抗期は人生で2度訪れます。二歳前後の第一反抗期と思春期の第二反抗期です。年齢は違っても、どちらも同じ心理だと考えて下さい。
一言で言えば、「自分というモノが、なんであるのか?」それを確認したいという欲求です。それを確認して次の成長に繋げる為に避けて通れない階段なのです。
これを自我意識と呼びますが、その自我意識を確立する為には、どうしてもしなければいけないこと。それが、両親に対し、なんでもかんでも反対するということなのです。
- 自分という存在がなんであるのか?
- 自分を満足させるには、どうしたらいいのか?
それを知る為に、両親に反抗し、反対するという経験をしなければならない時期なのです。
- 「僕は何をしたいんだ?」
- 「私は何をすればいいの?」
- 「ママの言うとおりにしたいのかな?それともしてはいけないのかな?」
- 「いったいどっちなの?」
- 「僕は、どうしたらいいの?」
と自問自答しているのです。
この時期の子供は、「その日」、「その時」によって大きく揺れ動いています。
「一人でなんでもやりたい、やれるんだ」
という根拠のない自信と、
「いや、赤ちゃんに返ってママに甘えたい」
という自立への不安。
その二つの気持ちの間を、行ったり来たりしているのです。
具体的な例が、「いや」という言葉を頻繁に発信して、周りの反応を見ているのです。
- 「いやと言えば、ママはどんな反応をするのだろう」
- 「いやと言えば、パパは怒るのかな?」
そして、その反応を元に、次の行動を考えるのです。考えるのですが、まだ経験したことのないものですので答えが出てきません。そこで、イヤイヤが続き泣き叫ぶしか方法が見つからないのです。
そのときにママやパパがうろたえたり、あるいは強制的にその高ぶる感情を抑え込んだりすると、増々出口を見つけることが出来なくなります。
ママやパパがうろたえる姿を見ると、「僕のこの感情を受け止めてくれないの?」と不安が高まりますし、逆に強制的に抑え込むと「どうして僕の感情を受け止めてくれないの!」と不安が怒りに変わります。
どちらにしても、子供の反抗を解決する方法にはなりません。
誤った対応をすると子供にどんな影響が生じるのか。それについて、いくつかお話ししたいと思います。
●親の誤った対応
誤った対応の一つ目は、ママやパパが子供を強く抑えたり、服従を強要したりする方法です。
両親のそんな抑制を受けた子供は、二通りの道を選びます。
ひとつは、激しい抵抗の道です。子供がこの道を選ぶと、この時期は親と子供の戦場と化します。
第一反抗期は、子供の身体は小さいので親は力づくで抑え込むことは可能ですが、第二反抗期にこの方法を選択すると家庭内暴力となって、子供だけでなく両親をますます苦しめる結果になります。
もうひとつは、表面的には従順に従ったかのような仮の姿を選びます。親としては、その姿を見て安心するのです。
しかし、内面的には親や周りの人間に対して敵意を抱き始めるのです。この道を選んだ子供は、嫌々ながら親の期待通りに振る舞いながらも、ずる賢くなってゆくのです。
誰も見ていないところで、モノを壊したり、小さな妹や弟をつねったりといった行為に出たりします。
そして、独りよがりで心の狭い、外見は従順ですが、内面は敵意に満ちている大人へと育っていくのです。
次は、第一反抗期を直ぐに終了する子供に育てる方法です。第一反抗期の対応を誤ると長い反抗期が続きます。
しかし、中には「あれ、うちの子って反抗期あったのかな?」と思えるような子育てもあります。出来れば、そんな子育てをしたいですよね。
第一反抗期になってから対処するのでは、なかなか大変なことになります。それ以前の子育てから反抗期を小さく出来るような子育てがあります。
それは生後8ヶ月頃からの子育てです。生後8ヶ月ごろになると多くの赤ちゃんに自我が芽生えてきます。
それまでは当然のことですが、赤ちゃん中心に生活を作っています。赤ちゃんのものは赤ちゃんのもの、ママのものは赤ちゃんのもの、パパのものも赤ちゃんのものと、赤ちゃんの望むものはすべて赤ちゃんの思い通りになっていました。
そこに自我が育ってくると自分の思い通りにならないと泣き叫んだり、時にママの手や腕に噛み付いたりするようになります。
この時期にしっかりと社会性を教えることが大切です。ダメなものはダメとしっかりと教えることです。そして、ママにも大切な時間があるということも教えるのです。
そういう社会性を育てるという子育てをしていないまま成長すると、第一反抗期の子育ては手こずることになります。
●いいなりになってはいけない。
赤ちゃんが生まれたときは、寝てばかりでした。そして、寝返りができてハイハイが出来るようになります。おすわりも出来て一人遊びも出来るようになります。
その時期には赤ちゃんがいたずらしても許してしまいます。(いたずらといっても赤ちゃんにとっては研究なのですが…)
テレビの画面を叩いてみたり、おもちゃをテーブルに叩きつけて壊してみたり、あるいは、お友達を傷つけるといった好ましくない行動が増えてきます。
そんな赤ちゃんの行動を、初めのうちは多くの親が許してしまいがちです。
何故、許してしまうのでしょうか?
それは、次の3つのことが考えられます。
- 今までは、小さい赤ちゃんなので被害が少なかった。
- 赤ちゃんを愛するあまり、何をしても親の目には可愛く映ってしまう。
- あまり厳しくすると、赤ちゃんに嫌われてしまうのではないかと恐れる。
理由はともあれ、してはならない行動を許してしまうという習慣が出来上がってしまうのです。
そして、赤ちゃんがどんどん成長してくると、ことあるごとに反抗してくる赤ちゃんを、どう扱っていいのかわからなくなってくるのです。
一度は注意するのですが、子供が何度も嫌がると、すぐに諦めて子供のしたいようにさせる。そのような「自由」を許していると、どうなると思いますか?
家庭での親子の立場が逆転してしまい、子供が親に替わって家庭を支配することになるのです。
これが「暴君」を生むことになるのです。その振る舞いは、あたかもどこかの国の独裁者のごとくです。
そのように甘やかされた子供は、この成長過程で順応するということを学びません。
それは、やがて幼稚園に入り、規律に従うことを要求された時に、難しい問題を引き起こすようになるのです。
■かんしゃく
泣きわめき、床に転がったり、暴れたり・・・、もうどうしたらいいの?
そんな経験、あるいはそんな場面に出会うことがありませんか?
子供がかんしゃくを起こすのは、親に止めてもらいたいのです。どこまで泣きわめけば、自分の要求が通るのかを探っているのですね。
そんな子供のかんしゃくに、オロオロしたり、黙らせようと話しかけたり、お尻をぶってみたり・・・と、いろいろとママも手を打っていると思います。
でも、それらの努力は、すべては無駄に終わります。いやそれどころか、そんなことをすると子供の思うつぼです。
「かんしゃくを起こせば、親がかまってくれる」と、ますます増長させることになります。
では、どうしたらいいのでしょうか?
簡単です。無視するのです。
かんしゃくは、子供の最後の抵抗手段です。その手段が、役に立たないことをわからせるには無視するのが一番なのです。
具体的には、かんしゃくが自然に治まるまで、黙って子供の側に立っているのです。または、隣の部屋に姿を隠すのです。
お店の中で大勢の人の前で床に転がってわめいていても、無視して下さい。周りの人達は、ひどい母親だと思うかも知れません。
そんな周りの人達の目に耐えきれず、子供のいうことを聞いてしまう。この前例をつくってしまうと、もうどうにもなりません。
でもそんなときは、こう考えて下さい。
「その非難の目を向けている人達は、児童心理学を学んだことがないのだ」あるいは、「あなたの子供も同じことをしていたでしょ。もう忘れたの」と。
子育てを学んだことのある人達なら、かんしゃくは無視する方法がベストだと知っているのです。
最初のうち、子供は納得できずに泣きわめき続けるでしょう。そこを心を鬼にして、かんしゃくの度に無視することを続けるのです。
何度かその経験を繰り返すと、子供は「この方法は効果がない」と悟るでしょう。
社会に出ると自分の思い通りにならないことが次から次に出てきます。そのときに、いちいち癇癪を起こしていたのでは社会人として失格の烙印を押されてしまいます。
あなたが我が子を愛しているのなら、かんしゃくに負けてはいけません。かんしゃくは通用しない手段だということを教えるチャンスなのです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?第一反抗期の子供の心理と、その間違った対処法と正しい対処法をご紹介しました。
以前、近くのコンビニに行ったときに、泣き叫ぶ子供の手を強引に引っ張って出てきたママがいました。そのママは、怒るということもせず、黙って嫌がる子供の手を引っ張って出てきたのです。
その姿を見て僕は心の中で「ママ、頑張れ!」と囁きながら、笑顔で見守っていました。その男の子は、きっと親思いの良い子に育ちますよ。
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ママへ。子供が生まれてから家事・育児に追われて疲れてはいませんか?独身だった頃、あんなに輝いていた日々が嘘のような毎日。
今あなたが感じている「辛さ」というのは、それはあなたを成長させてくれる「恵み」なのです。
育児の真っ只中にいるときは「恵み」と受け止められませんが、子供が成長してあなたの手から自立していった時に振り返ってみると、あの経験があったからこそということが分かります。
でも、出来ればあっという間に過ぎ去ってしまう「育児」という時間を楽しく過ごしたいですよね。育児を学ぶことで育児の悩みが簡単に解消されるのです。
悩みが解消されるだけでなく、赤ちゃんと過ごすことが楽しくなってくるのです。そして我が子の驚異的な成長を笑顔で見守ることが出来るのです。
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