おはようございます。

 

昨日Netflixで「シークレット・ラブ:65年目のカミングアウト」というドキュメンタリー番組を見ました。

 

アメリカに住むテリーとパットという女性が1940年代に恋に落ち、人生を共にし、それから65年後、互いが80代になってから周囲にカミングアウトした、その彼女たちの過去と現在を5年に渡って追ったドキュメンタリーです。

 

残念ながら、テリーの方は昨年亡くなったとエンディングのクレジットにありました。

 

「65年目のカミングアウト」というタイトルから、出会ってから65年も経たなければカミングアウトできない状況だったんだろうと予想していましたが、2人が歩んできた道のりは予想をはるかに超えて苛酷なものでした。

 

1940年代のアメリカ。

 

番組中にも出てきますが、とにかく「同性愛は罪」という時代でした。

 

男性も女性も、同性愛者はすべて逮捕され、勤務先や名前を公表され、それと共に勤務先から解雇される。そして少なからずの人が自殺をしました。

 

また、女性が女性らしい格好をしていない、それだけでも逮捕される。それも驚くべき事実でしたね。

 

1940年代のアメリカとはそういう時代だったんですね。

 

なので、この2人も「用心した」と語っていますが、それはもう想像を超える”用心”でした。

 

2人ともきちんとメイクをし、スカートやワンピースと言った女性しか着ないものを身にまとい、とにかく「女性らしい」見た目になるよう徹底する。

 

また、自分たちが出し合った手紙も取ってあるんですが、なぜか破られている。名前のところだけ。

 

その理由は、とにかく自分たちの関係が他の誰かに見つからないようにするためです。

 

見つかってしまったら大変なことになる、そんな時代だったからです。

 

なのでもちろん、彼女たちも自分たちの関係は一切周囲に明かさず生きてきました。

 

家族や友人には自分たちのことを「ルームメイト」「親友」または「いとこ」というふうに話していたそうです。

 

そんな2人がついに、80歳を超えて、家族にカミングアウトしました。

 

テリーは「拒絶されるかもしれない」とかなり緊張していたみたいですが、家族は、「何も変わらない」と温かく受け入れてくれました。

 

そして2人は、80歳を超えてから、結婚式も挙げました。

 

家族や友人に見守られ、お互いを見つめ手を握り合うその姿には涙が止まりませんでした。

 

 

 

印象に残ったのは、テリーの「後悔はない。人生を謳歌した」という言葉です。

 

1940年代のアメリカで同性と愛をはぐくむことが困難だった時代に、その困難にも負けず、自分たちの生き方を貫いた2人の姿には尊さを覚えます。

 

そして、人生の最後に「後悔はない」と言える潔さ。

 

 

 

私も同性パートナーと暮らして15年になります。12年前にはカナダで結婚式も挙げました。

 

親しい人には自分たちの関係を打ち明けていますが、それぞれの家族や仕事関係の人、同じマンションの住人には、彼女たちと同じように「ルームメイト」だったり「いとこ」と言っています。

 

そんな状況も時に息苦しいというか心苦しいという感覚になったりしますが、彼女たちに比べれば格段に自由に自分たちらしく生きて行ける時代を謳歌させてもらっている。

 

そんな時代に生きているからこそ、よりいっそうのこと、テリーたちのように、「後悔はない。人生を謳歌した」と言える人生を送りたいと思うようになりました。

 

 

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

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