おはようございます。
ちょっとゆっくりできる時間があると、Amazon Primeで映画を見ることがあります。
でもAmazon Primeにはドキュメンタリー番組も一応あって・・・昨日いろいろ探してみたら、「シベリア鉄道の旅」というウラジオストクからモスクワまでのシベリア鉄道での旅程を紹介したドキュメンタリーを見つけて、それを全部見てしまいました。
もしウラジオストクからモスクワまでそのまま行くと8日間ほどかかります。
その間、乗客は「コンパートメント」という部屋のように区切られた客車の中で過ごします。
これを見て、ヨーロッパで列車に乗った時のことを思い出してとても懐かしくなっていました。
私は今から30年ほど前の大学3年生だった頃、3か月ほどかけてヨーロッパを放浪したことがあります。
移動は全部鉄道で、国から国を鉄道を使って移動して回りました。
ヨーロッパでは列車というと基本コンパートメントのあるものばかりで、日本の鉄道にはその概念がないので、それがとても新鮮でした。
日本の電車のように座席が”オープン”になっている列車もまれにありましたが、それは日本でいう新幹線みたいなちょっと特別な列車だけでしたね。
なので、普通電車も特急電車もすべて向こうではコンパートメント。
コンパートメントにはスライド式のドアを開けて入り、中は座席シートが向かい合っていて、1つのシートには3人までが座れるようになっています。
シベリア鉄道の場合は、車内泊が前提なので、座席がベッドにもなりますし、ドアは中が見えないようになっていますが、普通の列車だとドアの外から中が見えるようになっていたりします。
コンパートメントを出ると、車窓に沿って細い廊下が走っており、そこを通って移動します。
自由席の切符を買えば、席が空いてそうなコンパートメントを探してそこに入る。
指定席だったら、どこかのコンパートメントのどこかの席をリザベーションしてもらっているのでそこに座る、という感じだったように思います。
どっちにしても、コンパートメントで同室になるのがどんな人か?というのはいつもドキドキでした。
ヨーロッパは列車で移動となると3時間とか6時間とか普通に乗るものなので(ヨーロッパって狭いように見えて意外に移動に時間がかかる)、狭い部屋に何時間も知らない人と時間を過ごす、ということになります。
なので、コンパートメントで同室になってちょっと話しかけたことがきっかけで仲良くなったりすることもあったし、そうかと思えば、乗客それぞれがまったく思い思いの時間を過ごして、目的の駅に着くと、じゃあサヨナラ、って降りて行き、また新たな乗客が入ってくる、ということもありました。
そしてヨーロッパの列車は車内放送がありません。ホームでも基本、放送はなかったと思います。
静かにホームに入り、静かに発車して行くのがヨーロッパの列車であり、駅の光景でした。
なので、終点まで乗って行く場合は別として、基本は自分が降りる駅はどの駅の次であるとか、何時何分に着く、とか前もってしっかり把握しておき、乗っている時は自分の降りる駅はまだか?とチェックし、着く前に降りる準備をしてドアの前に行っておかないといけません。
新幹線のように親切に放送してくれませんから、乗り過ごしてしまったら大変です。駅と駅の間も遠いですしね・・・
そんなことも含めてヨーロッパの鉄道の旅の情緒、という感じでしたね。
私が旅していた時、ちょうどチェコのプラハからウィーンに向かう列車に乗った時、コンパートメントは賑やかな感じでした。
その時の写真が残っていました。チェコ人とオーストリア人と日本人が同じコンパートメントになりました。
その列車が、何が原因かはわからないのですが、遅れに遅れだして、ウィーンに着くのが夜中の12時ごろになる、というではありませんか。
その日泊まる宿はその日に決める、という旅をしていた私。
夜中に着かれたら宿どうすればいいんだ・・・駅で寝るしかないのか?とパニックになった時に、いろいろ助けてくれたのが同じコンパートメントになった女性の方々でしたね。
その中の一人だった、マルガレーテおばあちゃんの家に泊めてもらうことになって、結局ウィーンから日本に立つ日までお世話になりましたね。
というようなことを懐かしく思い出した昨日の番組。
日本では経験できないコンパートメントの旅。
30年経った今もヨーロッパではコンパートメントの列車が走っていると思うのですが、またヨーロッパを鉄道で旅してみたいなあと思いました。
あの醍醐味はやっぱりヨーロッパならではだなあと思うのです。
30年前と今とじゃ随分様相も変わってしまったかもしれないけれど、コンパートメントの中に流れる空気は同じなんじゃないかなあとふと思うのです。
どんな人と同室になるのかな?というドキドキ感と、降りる駅に着くまでの緊張感は今でも忘れられない思い出です。
本日もお読みいただきありがとうございました。

