エフ・クラージュ 川崎由美子です。
私が毎日見ている「ワールドビジネスサテライト」という番組があり、番組の最後の方に、「コロナに思う」という、角界の著名人の人によるリレーメッセージのコーナーがあります。
昨日は作家の原田マハさんでした。
この方はアートを題材にした小説を多数発表されている方で、アートと物語を求めて世界中を旅しているということで、2月20日からパリに滞在し、ロックダウンも経験されたとのことでした。
そんな原田マハさんのメッセージの中で思わず共感を覚えた言葉がありました。
芸術文化は、決して不要不急のものではなく、私たちが人間らしい感性と暮らしを維持するために、今だからこそ、必要なものなのです。
芸事、芸術と言った「娯楽」「エンタメ」は不要不急の最たるものだと言われます。
それが理由に、コロナが流行し始めた時、真っ先に仕事を失っていったのが、エンタメに携わっている人たちでした。
私の友人で舞台を中心に活動をしている人達は、2月から仕事が次々にキャンセルになって行き、4月に話をした時には、その頃から仕事がまったくない、と言っていました。
確かに、エンタメというのは、生命を維持するためには不要なものかもしれません。
でも、これまでの私の人生、そして今の生活において、私にとって大きな位置を占めているのが、音楽などの芸術だと改めて気づいたんです。
私の生活は特に、けっこう「音楽」に彩られているからです。
朝起きて運動する時、特にバイクをこぐときは必ず音楽を聴く。
その後お風呂に入る時も、防水仕様のスピーカーで音楽を浴室内に持ち込む。
お風呂から上がって顔と体の手入れの間中、そのスピーカーで音楽を聴き、ドライヤーをかける時も音量を上げて聴き続ける。
もう本当にいろんな音楽を聴きます。
和洋問わずポップス、ロック、ジャズ、子供向けの曲、唱歌、クラシック、吹奏楽・・・
夜にも気分を落ち着かせるために穏やかな音楽、モーツアルトを聴くことはよくあります。
休日も、これ聴きたい!と思う音楽を聴きながら本を読んだり。
こうやって考えると、音楽のない生活って正直考えられない。
そしてその上、家にいることが多くなった今は、映画やドラマをネット配信で見ることが増えました。
ほとんど毎日見ています。
もし今、音楽やこういったコンテンツというエンタメが私の生活からなくなってしまったら・・・
精神的にとてもしんどい状況になるだろうと想像がつきます。
日々、こういうものがあるから、元気に生活を送って行けているのかもしれない、とふと思ったんです。
昨日、原田マハさんはこうも言っていました。
医療崩壊を避け、人命を救うために、不自由な生活を余儀なくされている人々が世界中に何億人と存在しています。その人々のすべての心に寄り添っている、それが芸術文化、アートであると思います。
イタリアが大変な状況になってロックダウンした時、家のベランダで歌を歌ったり楽器を奏でたりする映像をニュース番組でよく目にしました。
近くに住む人たちたちと一緒に各ベランダで合唱したりする風景にも胸が熱くなりました。
大変な時だからこそ、人々は音楽を奏でたんですよね。
まさに、音楽が、不自由で不安な生活を送り人たちの心に寄り添っていた瞬間だった。
私達人類の祖先たちは多くの「アート作品」を残しています。
アート作品を作れることに繋がる才能が50万年前にまでさかのぼれるかもしれない、とも言われています。
そんな時代から、アートを生活の一部とし、守り伝えて来たのです。
戦争や疫病などいろんな困難を乗り越えて、守り伝えて来た。
そう思うと、アートやエンタメは人間にとって本当に必要不可欠であり、本当は不要不急のものではないのかもしれません。
このコロナ禍の中で、私のように、様々な芸術に励まされ支えられている人は数えきれないほど存在するだろうと思うからです。
そして、そんなアートやエンタメに携わる人が最高の芸術を届けてくれる日を少しでも早められるために、できることをやって行かなければ、と改めて思うのです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
エフ・クラージュ
川崎 由美子

