エフ・クラージュ イメージコンサルタント川崎由美子です。
世界的にも人気のアメリカの歌手テイラー・スウィフトのドキュメンタリーが話題になっています。
なぜかというと、長い間、「いい子(good girl)」であり続けた彼女が、その時代にやっと終止符を打った、ということで。
今30歳の彼女は、10代の頃にブレイクし、いろんな賞を総なめしてきました。
しかし一貫して政治的な発言を避けて来ていたと言います。
アメリカや欧米では、日本と違ってこういう影響力のある芸能人が政治的な発言をすることは普通です。
日本では一部の「論客」のような人がツイッターなどで過激な発言をするくらいですが。
発言だけでなく実際に何らかの行動を起こす人もいます。
でもそんなアメリカにおいて、テイラーは、「政治に無関心なポップスター」と言われ続けて来ました。
しかし2018年、中間選挙を控えたある日、沈黙を破ったのです。
インスタグラムに長文を投稿し、「性的少数者(LGBTQ)の人権のための戦いを支持し、あらゆるジェンダー差別に反対する」と表明。中間選挙で投票しようとしている民主党の候補者名を2人、明記したのです。
「いい子は意見を押し付けない。笑顔で手を振ってお礼を言う。政治の話で人を困らせてはいけない。でも、もう我慢の限界だった」
ドキュメンタリーの中でこんなふうに言っているそうです。
かつて政治的な発言をしてキャリアに大きな影響を受けてしまったバンドがいたそうで、テイラーの周りでもそのことを危惧して、政治的な発言は控えるようにと「言いつけられて」いたそうですが、
自身もセクハラ被害を受けたり、あと地元の州で、DVやストーカーなどの暴力を規制する法案に反対し、同性婚にも反対の姿勢を示す議員が立候補したりと、「黙って見ていられなくなった」出来事が起き、ついに声を上げたのです。
印象的なのは、
「口に貼ってたテープを剥がす時がきた。ピンク色の服を着て、政治について語りたい」
という言葉ですね。
このドキュメンタリーが描いているのは、テイラーが常に「他人に認めてもらうこと」を重要視して生きて来ていたということ。
「ずっと目指してたのは、いい子(good girl)でいることだった」
と彼女は言っています。
「子どもの頃から今まで、『いい人』と思われることが私の信念だった。そのことばかり日記に書いてる。正しいことをしよう、良いことをしようと」
「すごいよテイラー。いい曲ができたね。そんな言葉が生きがいだった。認められて幸せ。それが全てだった」
10代の時、あるアワードの授賞式で、賞を受賞した時のスピーチの最中、とある有名ラッパーにマイクを奪われ非常に侮辱的な発言をされたことがありました。
それでも10代だった彼女は、人を喜ばせることに必死で、何とか角を立てないように賛同される姿勢を貫こうとしたんですね。
でもこの出来事は、記憶から消せない出来事となって彼女の中に残り続けた。
そしてまたこのことが、のちの自分、つまり今の自分の持つ強さへと繋がったといいます。
芸能人というのは、影響力があるだけに、批判と称賛のバランスを取ることがとても重要だと思うのですが、
でも、人から認めてもらうためだけに活動している人は本当の意味で人を喜ばせたり勇気づけたりはできないんじゃないかと思います。
私たちのような一般人でも、「いい子でいる」「人に認めてもらう」ために必死になってしまう人って少なくないと私は思います。
少なくともかつての私は、100%のうち90%以上は、人からの評価を得るためにいろんなことを頑張ってきたと思っています。
どう見られているか?常に気になっていましたし、周りの人の一言がとても気になって一喜一憂して・・・
あの頃の自分はまるで自分を生きていなかったなあと思います。
私自身も、テイラーじゃないけど、「いい子」でいなきゃってずっと思っていたんだと思いますね。
人から嫌われないように・・・できれば褒めてもらえるようにって。
でも今思うのは、自分が自分を解放しなくては、自分の人生を生きるということにならないということ。
私は外見表現を学ぶことで、どんな自分を表現したいのか?ということに初めて気づき、ありたい自分を外見で表現するようになっていきました。
そうすると、少しずつ内面的なところもその外見に相応しい、芯のある自分でありたいと強く思うようになっていきました。
つまり、人からの意見や評価で揺れ動く自分ではなく、自分はどうなんだ、自分はどうしたいんだ、ということを自分で決め、そして自分を表明し行動で示せる自分になりたいと思うようになったんです。
そしてそういう自分にならない限りは、本当の意味で人の役に立てる人にはなれないと思うんです。
人のために生きようと思ったらまず自分のために生きていないと。
だから私も、「いい子」でいることを少しずつやめて行こうと思いました。
そして、テイラーじゃないけれど、いろんな分野で自分が思うことはなるべく発信して行きたいです。
人間なので承認欲求があるのは本能的なことですが、それを超えて、自分はどういう人間、どうありたい、ということをしっかりと自分で選択して生きていける人間でありたいんです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
エフ・クラージュ
川崎 由美子

