エフ・クラージュ イメージコンサルタント川崎由美子です。

私が好きな本の中に、2年前たまたま出会った、

「どうせ死ぬのになぜ生きるのか」

という本があります。

 



テレビにもよく出ている精神科医の名越康文先生が書いた本です。

「なぜ私たちは悩みは不安から何時まで経っても解放されないのか?」

という問いに10歳の時から向き合って来て・・・

この問いに実践レベルで答えが出せるのは仏教しかないと確信したそうです。

この本はいわば、「仏教心理学」のすすめとして書かれた本です。



この本の中で私がとても納得したのが、仏教の「行」の考え方です。

「行」というのは毎日取り組む行為なのですが、お寺の場合だったら、毎日お堂をきれいにするとか掃除する、瞑想する・・・といったこと。

ただ、この「行」というのは、

それをやることで何が得られるんですか?
どんな効果があるんですか?

というプラスアルファの実利は明示されません。

実際はやればやるだけ効果はあるのですが、その効果がどのようなものかはっきり明示されない。

実利が示されないまま、「ただやる」ことが要求されるのが「行」。

それじゃあやっても意味がないじゃん

と思われるかもしれません。

そして、実利的な効果を説明できない「行」というものを「ただやる」ということを進めているのが、仏教の教えなんですね。

なぜ効果を具体的に説明できないかというと、行というのは、「自分自身が変化する体験」だからです。

スポーツ選手などは、この「行」で成長し変化しているわかりやすい存在だと思います。

こうやればこんなことが身につく、という教則本をまず読んでからリンクに立つフィギュアスケートの選手はいないでしょう。

自分がまずリンクの上に立って滑ることを繰り返しながら、転ばずに氷の上をすべるという身体感覚を身につけて行くものだから。

行というのはまさにそういった、「言葉による学びの限界を超えた学び」なんだそうです。



世に溢れている、ハウツー本、

こうやれば儲かる
こうやれば痩せる
こうやれば成功する
こうやれば楽になる

というような「プラスアルファの実利」をうたった本がすごく売れていますが・・・

どれだけの人が、そこに書かれていることを1年以上熱心に取り組み続けるでしょうか?

多くの人が3日坊主、続いて1週間、といったところかもしれません。

私にもそういう経験はけっこうありますね。

じゃあなぜやらないのか?続かないのか?

その理由は、ハウツー本を買う時の動機、「プラスアルファの実利」にあるとこの本では書いています。

私たちというのは、「プラスアルファの実利」だけを動機にしていると、自分の行動を変えることができないと。

例えば生活習慣病になった人が、「食生活を変えて運動しましょう」と医師にアドバイスされたとして、最初はそのアドバイスに従おうとします。

でも、なかなか継続せずにまた元の生活に戻ってしまう、ということも多く見られることでしょう。

また、何かのセミナーなどに行って「こうした方がいい」というノウハウを学んでも、だんだん日が経つにつれ、忘れて行ってしまうとか。 

 

 

人が行動を継続させるためには「何か効果が得られる」というモチベーションが必要だと思われていますが、実はそうではない。

 

人は、「プラスになる効果が得られる」というだけでは続かないものなんです。

 

私は、ただ続けるということにこそ意味があると思います。


私も、日々取り組んでいることがあり、でも、「これを続けて何を得られているんだろう?」と思うことも実はしょっちゅうあります。

でも、振り返ってみると、ゴールをどうしたらいいかわからないままいろいろ続けてきたことの中で、続けてきて得られた変化、得られた気付きというのは確かに数えきれないくらいあったなと。

これこそ、「行」ということだったのかもしれませんね。

この「行」の考え方を知ったら・・・

 

とにかく今はわからないけれど「続けることでわかってくる何か」を得るため、自分の変化という体験を得るために、続けてどうなるかわからないと思うこともやっぱり頑張って続けてみよう、改めてそう思いました。
 

続けることで得られる変化は、世に謳われている「実利」を超えるものだと思うから。

 

 

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

エフ・クラージュ

川崎 由美子

 

 

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