エフ・クラージュ イメージコンサルタント川崎由美子です。
ファッション界では5大コレクションというものがありますよね。
それについて興味深い記事がNIKKEI The STYLE(日経新聞日曜版)に載っていました。
「5大コレクションの開催順には理由がある」
と。
デザイナーが春と秋の年に2回、自らが拠点とする都市で新作を披露するためのショー、それがコレクションと言われているもの。
5つの都市で開催されるので5大コレクションなわけですが、その中でも最強なのが・・・
「パリコレ」。
パリコレという言葉、確かによく聞きます。
5大コレクションのほかの都市は、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、東京なのですが、開催順番が
ニューヨーク→ロンドン→ミラノ→パリ→東京
ということで、これにも理由があるそうです。
やはり、女性向けプレタポルテ(既製服)は今も昔もパリが最高峰なのだそうです。
なので、
巨大市場を抱えるニューヨーク
生産拠点に近いミラノ
若手デザイナーが活躍しやすいロンドン
これらの都市ですら、「最強のパリ」より少しでも早く新作を披露したい、ということで、パリの前にショーが開催されるようになっているんだとか。
なぜこんなにパリコレが強いのかというと・・・
王侯貴族による服飾文化の長い伝統に加え、
「ファッションは有効なソフトパワー」
という国家の戦略があり、政府や自治体がコレクションを全面的に支援しているというところに強さの理由があるようです。
ニューヨークもロンドンもミラノも運営母体は民間主体ですので、情報発信や人材育成といった面で、政府や自治体が支援してくれるパリはやはり圧倒的に優位に立っているのだそうです。
そういえば東京はどうなのでしょうか。
記事によると、東京の置かれた立場は微妙だとか。
東京のショーはもともと民間主体だったのが、2005年に政府が事業費の半額を負担する官民一体型になったそう。
ですが・・・6年後、民主党政権の時にありましたよね、「事業仕分け」というのが・・・。
それにより仕分けされてしまい、財政支援が打ち切られてしまったのです。
・・・とこのように、強力に政府が一貫して支援しているパリとは違い、政権によって翻弄されている東京。
しかも日程でも苦戦が続いているそうです。
東京以外の4台コレクションの日程に東京が割り込める隙間はなく、やむなくいちばん不利な「パリ後」に開催を余儀なくされています。
この時期だと世界のバイヤーは最高峰のパリコレまでに新作の買い付け予算を使い切り、海外メディアもわざわざ遠方の東京にまで足を延ばそうとしないのだそうです。
というような感じで、5大コレクションの中には入っているものの、いちばん不利な立場にあるのが東京のようです。
国際政治や経済分野同様、ファッションにおいても、日本の微妙な立ち位置というのが見て取れる・・・
と記事は結んでいます。
パリコレが最高峰なのは、国家がファッションをソフトパワーとして有効活用するためそこにお金をかけているから。
そこまで力を入れているのなら強いのも頷けます。
記事にもあったのですが、映画「プラダを着た悪魔」の中でも、メリル・ストリープ扮するアメリカの名門ファッション誌の敏腕編集長がこんなふうに言うセリフがあります。
「パリコレは私の1年中のスケジュールで最も重要な1週間なのよ。だから最高のチームを連れて行くわ」
やはりモードの都パリは特別な存在。
世界中のジャーナリストにとって憧れの舞台なんですよね。
私のように一般人でも、パリというとモードの中心というイメージがあり、見て回ってみたいなという憧れがあります。
確かに東京コレクションというと、一般人の私でさえ、コレクションに入っていたんだ・・・というほどの知名度。
せっかくやるんなら、できれば「クールジャパン」の戦略の一環に入るくらい、政府が一貫して支援し続けるくらいしないと、なかなか4大コレクション追いつけないのかもしれません。
日本人としてはちょっぴり残念に思います。
本日もお読みいただきありがとうございました。
エフ・クラージュ
川崎 由美子
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