エフ・クラージュ イメージコンサルタント川崎由美子です。
フィギュアスケートファンの私にとって、毎年クリスマスの時期は全日本選手権は楽しみな行事の一つ。
今回の全日本選手権を見て、改めて浅田真央選手のカッコよさに惚れ直した私です。
1年の休養を経て復帰後、特に今期は真央選手にとって厳しい1年でした。
左膝の痛みから思うように練習が積めず、思うような演技ができない。
もちろん、彼女の代名詞ともいえるトリプルアクセルに、挑戦すらできません。
グランプリシリーズという、欧州・北米・アジアで毎月開催される競技会でもまったく結果を残せず、本人も相当落胆して、体力だけでなく気力も落ちて行っていたような状況。
もう私は、この全日本を最後に引退をするのでは・・・と正直考えていました。
そして結果的にこの全日本でも12位という順位に終わりました。
それでも私は、彼女がカッコいいと思いました。
なんでそこまでこだわるの?と私でも時に思う、トリプルアクセルへのこだわりを、やっぱりまだ持ち続けている彼女を見たから。
左ひざの痛みが取れない中でも、日々コツコツと練習を続け、彼女なりに状態を上げて来て、チャレンジできるまでに調子を戻して来ていました。
トリプルアクセルというジャンプは、今の女子フィギュアの中では、最高難度のジャンプです。
前向きに踏み切って3回転半を飛ぶ。
世界でもチャレンジしてきた女子選手は伊藤みどりさん以来、まだ数えるほどしかいない、それほど、大変で且つ、ハイリスクハイリターンな技。
成功すれば点数は稼げるが、失敗すれば足を引っ張ることにもなってしまう難しいジャンプです。
このジャンプに真央選手がチャレンジするのは、自分がチャレンジできる、と自分で思えた状態のとき。
本当に状態がよくなかった今期、全くチャレンジしてこなかったのですが、今回の大会ではチャレンジを明言していました。
それでも・・・
もし順位のことを考えるのなら、回避という決断もあり得ました。
トリプルアクセルは失敗のリスクも高く、確実に点数が取れるとは言い切れないからです。
でも彼女は敢えてそのリスクを冒してチャレンジしてきました。
それは、
「選手であるからには、現状維持ではなく、自分ができる最高のレベルで臨まなければいけないし、常に挑戦をしていく必要があると思っています」
という彼女の言葉に表れているように、彼女の競技者として貫きたいプライドなのですね。
真央選手を指導する佐藤信夫コーチは以前、こうおっしゃったそうです。
「トリプルアクセルは彼女にとっての“夢”なんです。それを誰が取りあげられるのでしょうか。僕にはできない」
コーチは普通、なるべく点数を稼ぎ、順位を上げるような演技をするよう指導するでしょう。
ですが、彼女の競技者としてのこだわり、プライドがこのトリプルアクセルへの挑戦であることを認め、その思いを尊重しているのです。
ネット上で誰かが真央選手のことを”侍”と呼んでいました。
トリプルアクセルに挑むこともままならない状態でも試合に出続け、1試合ごとにマスコミやアンチに騒がれても言い訳を一切することなく穏やかに笑顔で対応。
そして自分が貫きたいことのために自分と向き合い黙々と練習をし続ける。
今の状況を見れば、往時の見る影もない、と言われるかもしれません。今回も史上最悪の12位という結果ですから。
でもそんな評価は彼女にとって問題ではない。そんな”プライド”は要らないのです。
諦めずチャレンジすることこそ、彼女の競技者としてのプライド。
こんなカッコいい人がいるでしょうか。
だから、多くの選手に憧れられ、そして多くのファンの心を掴むのです。
人から見たら不器用に見えるかもしれません。
でも、自分がどうありたいということを愚直に貫き通せる浅田真央選手のような人こそ、私にとって「カッコいい人」なのです。
本日もお読みいただきありがとうございました。
エフ・クラージュ イメージコンサルタント
川崎 由美子
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