先日、CBD(カンナビジオール)の
情報を共有していただきました。


「ステージ4のがんが良くなった」  
「WHOも認めている」
「ブラジルでは医薬品」と

教えていただきました。

 

 




根底にある「大切な人を助けたい」

という尊い思いやりに触れ、

私も胸が温かくなりました。

 


同時に、一人の看護師として、

その情報を、なかなかそのまま

受け取ることはできないことも

確かなのです。



自分の目で「真実」を
確かめる責任があります。


---

 原典(WHOレポート)

WHO(世界保健機関)の公式報告書

『CANNABIDIOL (CBD) Critical Review Report (2018)』をみつけました。


 

18ページ(Section 4.1)に、

以下の記述がありました。

 

"The range of conditions for which CBD has been assessed is diverse, consistent with its neuroprotective, antiepileptic, hypoxia-ischemia, anxiolytic, antipsychotic, analgesic, anti-inflammatory, anti-asthmatic, and antitumor properties.  
(CBDが評価してきた疾患の範囲は多岐にわたり、その作用としては神経保護作用、抗てんかん作用、低酸素性虚血に対する作用、不安軽減作用、抗精神病作用、鎮痛作用、抗炎症作用、抗喘息作用、そして抗腫瘍(がん抑制)作用などが挙げられます。)


確かに「抗腫瘍作用」という言葉が出てきます。
そして、私が見落としてはいけないのは、その直前の一文。



"For most indications, there is only pre-clinical evidence, while for some there is a combination of pre-clinical and limited clinical evidence."
(ほとんどの適応症において、エビデンスは現時点では「臨床前(動物実験や試験管レベル)」のものに限られています。一部の疾患については、臨床前のデータと、限定的な臨床エビデンスが組み合わさったものもあります。)


これはつまり、  
「CBDは今後の可能性が注目されているが、現時点で“ヒトに対する明確な有効性”が確立されているわけではない」  
という意味です。

 

この時点で、CBDががんに効くと

証明されているわけではありません。

 

 



---

「海外では医薬品」という情報

 

「ブラジルやアメリカでは医薬品として承認されている」ことについて。
これも事実なのですが、

ぜひ注意していただきたいのは

「何の病気に対して承認されているか」です。


たとえば

アメリカのFDA(食品医薬品局)や

ブラジルの医薬品規制当局が

承認しているCBD製剤
(エピディオレックスなど)は、

 

 

主に「難治性てんかん」に

対する治療薬のようです。


「医薬品」は、

“使われる目的や対象疾患によって

全く意味が異なる”ことを知るのが、

とても大切と考えます。


---

医療現場で起きること

「新しい希望」となる薬は、
常に必要だとおもっています。

 


ペニシリンがそうでした。
ストレプトマイシンもそうでした。



ただ、現在、標準的な治療で

懸命に過ごしている患者さんにとって、

未承認の治療として取り入れることは

決して「ノーリスク」ではありません。


たとえば、同じ報告書から、CBDは

肝臓の代謝酵素に影響を与えるとあり、

 

 

主治医が緻密に計算している

抗がん剤の血中濃度に影響し、

副作用や効果低下のリスクがあるかもしれません。



「何でも、良いものを試したい」

という切実な願いを知っているからこそ、

確かな裏付けや安全性の確認が

ないものを勧めることはできかねる。



それが、いまの私のスタンスです。

 



---
 

願いは同じ

誤解してほしくないのは、

私はCBDそのものを

否定したいわけでは

ないということです。


むしろ心から願っています。  
世界中で進む研究が実を結ぶことを。

 

 

待っている人に届いてほしいですし、

いつでも、CBDなどをはじめとする

新しい治療法が確かな裏付けとともに、

 

 

「本当に有効で安全な選択肢」として

確立される日を、待ち望んでいます。


私の家族もがんで旅立ちました。


---

情報の断捨離

本当にインターネットで簡単に

膨大な情報が得られる時代です。

 

 

だからこそ、「適切な知識」という、

本当に信じられるものを選び取る

“情報の断捨離”というプロセスが

健康を守る力になると感じます。

 

誰かのいのちを

思いやる気持ちは、

何より尊いものです。  
 

 

その「優しさ」が、

予期せぬリスクにつながらないよう、

常に情報の源(ソース)を確かめる

冷静さを忘れずにいたいと思うんです。


---
**出典**
1. World Health Organization (2018).
 CANNABIDIOL (CBD) Critical Review Report. Section 4.1 (Page 18).
2. U.S. Food and Drug Administration (FDA).
 FDA Approves First Drug Comprised of an Active Ingredient Derived from Marijuana to Treat Rare, Severe Forms of Epilepsy.


---

もし、これはどうなんだろう?と

悩むことがあれば、信頼できる

主治医に相談することはもちろん、

 

 

私たちも必ず情報の出典や根拠を

自分で確認し、自分の目と頭で

考え選ぶ力を持つのが、断捨離。

 

 

権威やネット記事に流されず、

「誰からの」「何の情報なのか」を見極め、

自分自身と大切な人の健康を守りたいです。

 

 

CBDの情報をくださった、Cさん。
本当にありがとうございました。