小さい頃からブス、デブ、気持ち悪いなど言われて育ってきた
実の親にさえ『何を考えてるのかわからない気持ち悪い女だ』と言われて来た。

どこを見てるのかわからないと言われからかわれた一重の目、 鼻が上を向いていると言われて 殴られたり蹴られたり踏まれて 形のおかしくなった鼻
タラコみたいと笑われたクチビル
顔は丸いからアンパンマンだと言われた。

外見だけじゃない中身が大切だと大好きなおばあちゃんに、言われて外見なんて笑われても、おばあちゃんが慰めて可愛がってくれた。だから淋しくなかった。

だけど、大好きなおばあちゃんが亡くなった。たった一人の、大好きなおばあちゃんが...

中身が綺麗でも、外見がすべてだと知ったのは、大きくなってから、働きだした先の受け付けにいる綺麗なあの娘みたいに、なりたいと思った。

そのためにお金を貯めた。
友達もいない誰にも誘われたこともなかった。
だからあの娘みたいになりたかった。いつも周りが華やいで、キラキラしていた。


この顔とサヨナラしようと誓った。
お金も貯まり仕事も辞めた。
今までの私とサヨナラするため 根暗で、いじけてばかりの弱い私とサヨナラしたかった。


今まで貯めたお金は、私の新しい目となり鼻となり口となり、顔になった。

体型だけは、治さずにいられた
生まれ変わる鏡のなかの私を見て自分自身ため息が洩れた。

『なんて綺麗なんだろう』と
鏡に映った私を見て優越感に、 浸る。

そこからすべてをすて生まれ変わる名前も過去も捨てた。

私を知らない都会に住み
受け付けにいたあの娘みたいに 私は、優雅に振る舞い、あの娘みたいに媚び等売らずに自然にした。ぎこちないと可笑しくて 周りが、不思議がるから

生まれ変わったわたしをみて
受け付けにいたあの娘よりも、 綺麗になったでしょう?

今まで寄り付かなかった人たちが、嘘のように私の機嫌をとり ちやほやしだした。

なぁんだ、おばあちゃん、
人間やっぱり外見が綺麗じゃなきゃ誰も見向きもしないよ。
中身なんて誰も見てくれないよ おばあちゃんごめんなさい。
私は、過去を捨てました。