昨日、さっちゃんがすごい剣幕で怒っていました。
相手は腫瘍内科の獣医師です。


研修医からは土曜・日曜と電話が来ていました。
土曜日にホームドクターに情報を送って欲しいとお願いしました。
ちょっと時間がかかりますと言われたので、ホームドクターも情報が無い中で診てくださっているんですってお願いしました。

さっちゃんが言うには、土曜日にホームドクターのH先生が『どこまで手を出していいのか…』と言っていたそうです。
当たり前ですよね、薬の事もどんな検査をしているのかも検査結果も連絡が無いんですから。
私達が具合いの悪いかりんちゃんを抱えて困り果てているので、H先生は情報が無い中で一生懸命考えてくださっていたんです。


日曜日に研修医から電話がかかってきた時、とうとう さっちゃんが切れました。
「研修医先生は親切で感謝している。でも獣医師から直接電話をもらいたい」


かかってきました、夕方。


上から目線で何か問題があるかと言ったそうです。

ブッチブチに切れましたよ、さっちゃん。

ホームドクターへの連絡が遅い、情報がなければ治療だって困るじゃないかと言うと『研修医が書いているから』と研修医のせいにしました。
「研修医が勝手に情報提供書を出せるわけないでしょ。指導医の許可がないから出せないんでしょ。指導医のあなたがきちんと見なければいけないだろ!」
と、さっちゃんが言うと黙ったそうです。



そして私達の不信感の始まり、最初は注射で抗癌剤をやると言ったのに内服にした、しかもメルファランとステロイドを出すと言ったのにメルファランしか出していないのはなぜか、聞きました。

『注射なんて言ってない』

出ました、患者の聞き間違いにするという荒業。

あの日、私が「内服でやるんですよね」と言ったら
『注射ですよ』
『皆さん抗癌剤って言うと怖がるけれど、QOLを落とさないでやれる』
ホームドクターでやりたいと言うと
『抗癌剤治療に慣れた先生ならいいんですが、ただ注射をすればいいってものじゃないんで』

そう言われ、私達はH先生に注射になったんですがお願いできますかと、その日のうちにお願いしに行っているんです。
H先生も『注射なんですか?』と不思議そうに言っていました。
H先生もおかしいなと思ったのでしょう。
『特殊な薬だと入手できない可能性があります』とおっしゃいました。

さっちゃんが獣医師に
「内服でやるとカルテに明記してあるんですか」
と言ったら黙っちゃったそうです。
どう書いてあるんでしょうか。


ステロイドを出さなかったのは『急いで帰りたいと言っていたから説明しなかった』
子供の言い訳か‼

さっちゃんはかりんちゃんの退院の日、抜けられない会議があって時間がなかったのは確かです。

骨髄穿刺をしていたのでステロイドを処方しなかったと言ったそうです。
「その説明に1分もかからないだろ!」とさっちゃんが言いました。



そして退院の時にかりんちゃんがフラフラで眼振もあるのにきちんと指示を出さなかったことについて聞いても納得いく回答は得られませんでした。


『飼い主さん』と言われ、さっちゃんの怒りは爆発しました。
「私は〇〇です。きちんと名前で呼んでください。犬はペットじゃない。家族なんだ」
「そんな事もわからないんですか。患者に寄り添えないなら臨床医を辞めた方が良いですよ。机の上だけで研究していればいいんじゃないですか」

大学病院は研究と学生の指導もする所だと言われ、さっちゃんが言い返しました。
「そんな事は百も承知ですよ。だから検査の傷が酷いなと思っても学生さんがやったんだな、仕方ないなと思っていましたよ」


私達はかりんちゃんの形質細胞腫がわかってから治療方法、薬剤、発表されている研究論文も読みました。
形質細胞腫の注射による抗癌剤治療は一般的ではありません。
でも、「大学病院だから新しい治療をやりたいのかな」と話していたんです。

ただ間違えて説明しただけだったんですね、きっと。
最低だ、この獣医師。



「あなたは偉い先生かも知れない。あなたに文句を言う人も僕位しかいないでしょう。先生先生と言われているうちに患者に寄り添えなくなる医者を僕は嫌という程見てきた」
と、さっちゃんは怒鳴るように言いました。

最初、『何か文句があるのか!』『失礼な!』という話し方だった獣医師も最後には『来てもらえるなら一生懸命診させてもらいます』と言ったそうです。


私達は家族を、言い方は悪いけど「人質」に取られています。
言いたい事も言えず、我慢しています。
それをわかって欲しい。


同じ大学病院でも外科の先生は違いました。
特に外科での最後の診察をしてくださった先生は
『こういう方法があって、リスクはこうです』『治療をしないという選択をされてもそれを尊重します。バックアップします』
と、私達に選択肢を示してくださって、意見を尊重してくれました。

腫瘍内科では『こうです』『こうします』と言われるだけでした。
選択肢はありませんでした。


腫瘍内科に移ったのは失敗だった、検査なんてやめれば良かったと後悔ばかりです。

『14歳という年齢だけで治療しないのはかわいそうだ』
そう言われて抗癌剤治療に踏み切ったのに。

抗癌剤治療が始まってしまったので、もうどうしようもありません。
また31日に行くしかありません。


点滴をする かりんちゃん。
かりんちゃん、ごめんね。