シリーズ化して書き綴っております、わたくし伊藤のセラピストとしてのスタンス
① セラピストという職業の捉え方 <欧米と日本の「セラピスト」という言葉の意味の違い>
② 欧米諸国での真の健康に関する取組みと、私の体験からみた日本との差違とは・・・
続きを書いていきますね。
今日はアロマセラピーとは何か?
公に補完療法として認められている欧米ではどんな風に使われ、活かされているのか?
について触れてみようと思います。
お付き合いください。
日本語で芳香療法と訳されるアロマセラピー
そのイメージは香りを楽しむリラクゼーションというのが多いようですが
それはアロマセラピーのほんの一側面でしかありません。
日本では公に認められる療法ではないため仕方がないのですが
本来の魅力や奥深さが伝わりにくいのはとても残念に思っています。
そこで今日は、私の勉強したクリニカルアロマセラピー(補完療法的・代替医療的)
について書いていきます。
医療を補うためのアロマセラピーが
療法として認められている欧米でどんな風に取り入れられ
どんな効果を期待されているのでしょう?
香りを楽しむ「ちょっとオシャレな雑貨イメージ」
との違いを知って頂けたらうれしいです。
ですがその前に!
まず、ホリスティック医療という概念を共有させてください。
全体観とも訳されますが “body-mind-spirit”の視点で
見える身体だけでなく、見えない心や精神、霊性なども
総合的にみていきましょうという考え方です。
「身体は目に見える心であり、心は目に見えない身体である」
かつてこんな名言に触れた事があります。
要するに、真の健康とは全体的な視点から!という考え方で、
医療従事者だけでなく患者側の意識も問われるのだと思っています。
ご興味ある方はぜひ↓をご覧になってくださいね。
NPO法人 日本ホリスティック医学協会
真の健康を考えるうえで非常に大切な
ホリスティック医療の考え方が分りやすく解説されています。
前置きが長くなりましたが
基本となる考え方を共有できたところで本題に入ります。
私が学んだ補完医療としてのアロマ療法について!
公に認められている国々ではどのように活用されているのか?に触れていきます。
「補完医療」とは書いて字のごとく、医療を補って完全にするという意味ですから
治療との相乗効果が期待される場面で活躍します。
医師たちと協力しあい、患者さんの治療効果が上がるよう
アロマセラピーのトリートメントなどをします。
緩和ケアや終末医療現場、ホスピスなどでも
アロマセラピストが活躍しているのです。
他に心身のメンテナンスにトリートメントを受ける方も多いのですが
これに関しては医療現場でのお話しから逸れるので機会がありましたらまた。
アロマセラピーで使われる精油からは
植物のもつ様々な薬効成分が検出されます。
日本では薬事法の縛りがあって
効果効能を謳うような表記はできないのですが・・・
ここでは敢えて私が海外で学んできた事として
欧米ではこのように扱われているという意味で書いていきます。
精油は植物の様々な部位から抽出されたもので
その成分により得意分野は様々ですが
・ホルモン分泌を促す
・自律神経のバランスをとる
などといった効果を認められるものが多いのです。
例えば病気の治療に際して
患者さんの神経がリラックスし
質の良い睡眠がとれている場合と、
過度の緊張や興奮状態で
睡眠障害を起こしている場合。
どちらに治療効果が上がるか?
と考えると分りやすいと思います。
人間の身体は常に新陳代謝を繰り返し
細胞のリニューアルが行われるのは主に睡眠時だと言われます。
そこでアロマセラピーにより
神経を鎮め睡眠の質を上げることにより、相乗効果で治療を補う。
医療現場ではそのように活用されるのです。
1995年に実施されたイギリスNHS(国民保健サービス)の調査によると
約40%の医療機関で補完医療が実施されている
という興味深い結果が出ています。
また、10年前の時点で一般医の93%、病院勤務医の70%が、
代替医療の療法家に1回以上患者を紹介したことがあるというのです。
医師自らが代替療法を受け、その良さを改めて知り、
担当患者へセラピーを薦める事が増えたと答えています。
如何でしょうか?
医療と補完医療・代替医療が共に手を取り合い
患者さんの治療効果を上げていくという取組み。
どちらか一方だけに決める必要はなく、
双方の得意な部分を持ち寄って全体をみていくという考え方がそこにあります。
医療も代替医療も素晴らしいものですが
どちらもそれだけで完璧!ではないのですよね。
それぞれの限界を知り、補い合うことで
患者さんにもサポートする側にも可能性がグンと拡がるのだと思います。
私が通っていたアロマスクールでは
精油と東洋医学を組み合わせた取り組みもありましたし
筋反射(キネシオロジー)を使った精油選びなども学びました。
スクールで受けた教育内容などは
別の機会に詳しく触れますが
医療と補完療法同様に、西洋と東洋の教えの融合で
可能性はまだまだ広がるように思います。
西洋医学は欧米諸国から伝わってきたものです。
前回も触れましたが、約30年前のオランダでは風邪で受診しても
「風邪です」という診断のみで帰されたのに比べ、
当時の日本では風邪で投薬するのは当たり前。希望すれば点滴も!でした。
これは当時私たち駐在員が勘違いしていた
「オランダって遅れてる~」ではなく
ずっと先を行っていたからこその差だったのでしょう。
先を走る者にのみ見える景色があったからこそ
欧米諸国ではかなり前からホリスティック医療に可能性を見出し、
予防などにも力を入れていたのだと思います。
そもそも完全無欠の唯一なものが存在するとは思えないですし
それを求める必要もないのですよね?
先駆者たちが補完医療に可能性を見出して積極的に取り入れ、
予防にも力を注いでいる事に
私たちはもっと注目すべきだと思うのです。
元々日本には沢山の民間療法がありましたよね?
発酵食品である味噌や醤油やぬか漬け、梅干し、納豆など
食に関する伝統的な教えも沢山ありました。
薬草を煎じて飲んだり、火傷に塗ったり、
ビワの葉酒や梅酒なども様々な薬効が期待されたようです。
余談ですが、日本発祥といわれる霊気も
元々軍医さんが手当療法として使っていたと言われます。
私の母が幼い頃、近所に霊気を実践していたおばさんがいたそうです。
具合の悪い人の所へ行っては手当療法をしていたと話してくれた事がありました。
その霊気も他の民間療法同様に
戦後GHQが入ってきて禁止されたようですが
ヨーロッパでは保険適用になっている国もあります。
アメリカでは看護師が患者に対して「レイキ」をするなど
欧米の医療現場での事情を知ると興味深い話が沢山でてきます。
今日はアロマセラピーほか、
補完医療がどのように欧米で扱われているか?
について書いてみました。
どんなに優れたものも唯一絶対ということはなく
また反目しあう必要もないと私は思っています。
それぞれの良いところを活かし、
足りない部分を補い合うことで、
更なる可能性を追求していく柔軟性が
これからの時代には益々必要なのではないでしょうか?
治療だけに頼らず予防に力を入れること
ストレスの軽減を心がけること、心を満たすこと
などにも目を向けてトータルで真の健康を考えていく時代です。
少子高齢化社会といわれ、医療費問題も深刻な日本ですから
これから益々この分野は私たち皆が考えていかなければいけない事でしょう。
今日もお付き合いいただき有難うございました。
次回は私自身がアロマセラピストになる上で、どんな教育を受けてきたか?
その辺りについて書いてみようと思います。
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