今、家族の在り方は様々です。


私は、父・母・祖父母との5人家族で育ちました。


今思えば、共働きの両親に代わって、祖父母から受けた影響は多大なるものがあると実感しています。


ブライダルの司会を長年続けておりますと、様々な家族の形と出会いました。


中には、ご両親のどちらかがいらっしゃらない方も。


打ち合わせの際に、お二人の経歴やなれそめに触れる機会も多々あります。


その時、もしご両親のどちらかのみご出席の場合、私は必ず確認します。


離婚なさっているのか、他界されているのか。


それは、代理を立てられるのかの確認が必要だからです。


お父様の代わりにおじさまがご挨拶をなさる場合などもあり、お名前やご関係なども聞いておく必要があります。


でもそれだけではありません。


このようなデリケートな問題ほど、知っていて対処できることがあったり、知らずに触れてしまうということを防ぐことができます。


離婚なさっていたり別居なさっている場合は、あえてそのことに触れない言葉を使います。


でも、この日を楽しみにしてくれていた親御様が他界されていたとしたら、あえて触れてあげることが、ご家族への配慮になる時もあるのです。


亡くなったお父様とのエピソード。生前のお母様のおふくろの味。


その会場にきっといらっしゃる優しい魂に、あえて触れることも心配りではないでしょうか。


聞きにくいから聞かない・・・聞きづらいから聞けない・・・


このようなプランナーさんや司会者がたくさんいます。


そういう人は、たいていご両親ご家族が揃っている一般家庭で育った人です。


片親であるという環境が肌でわからず、何か欠落しているような、あたかも不幸のように思ってしまうのです。


両親揃っていれば絶対に幸せとは限りませんし、片親の環境であっても素晴らしく幸せな人生を過ごしてこられた方もたくさんいらっしゃいます。


それぞれの形があっていいと思うのです。


ブライダル業界に携わっている以上、新郎新婦を支えてくれたご家族皆様のことを、きちんと把握すること。


それは、プロとして当然のことではないでしょうか。


一歩踏み込むことは、土足で汚すことではありません。


心の奥に、そっと触れさせていただくことです・・・。